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アニメ感想

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これから見ようかな~という人向けのアニメの感想。基本的にネタバレはありません。 作品の概要と、独自の評価で紹介をしていきます。
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感想・レビューの評価基準などについて

好きなアニメを並べておくと参考になると聞いたので画像追加しました。 ▽特に好きなアニメ一覧 ▽特に好きな海外ドラマ一覧 このアカウントで書く記事は、基本的に、これからその作品を見ようかなーという人に向けて書いています。 なので、基本的にはネタバレはしないことにしてます。 もしも、ネタバレがある場合は、冒頭でわかるようにしますね。 どうしても物語の核心に触れたい場合は、コメントに書くなど、容易に目に入らないように工夫します。 というわけで、ハマりそうな物語を探してい

[アニメ感想] ましろのおと:津軽三味線が生きる意味の者たちの物語

津軽三味線の名人 澤村 松吾郎の孫、澤村 雪はじっちゃが亡くなって悩める青年となっていた。 祖父の才能を受け継いだ彼だが、勝負ごとには無関心で演奏にもムラがある。 人前で弾くことを好まない彼を、まわりの人間がいろいろな思惑で表舞台へと引きずり出そうとして、本人も自分の演奏と向き合っていくお話。 東京の高校に話の舞台が移ってからは、津軽三味線愛好会のメンバーとなって個性的な面々と大会を目指したりして青春ものっぽい雰囲気になってとてもよい。 何しろ、三味線を弾いている姿がと

[アニメ感想] ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜:街中ゾンビだらけだけどアッパーなやつ

主人公のアキラはブラック企業で働く20代独身。 あまりにひどい社畜生活を続けているために鬱病になってしまった…。 そんなある日…街中にゾンビが溢れていた…。 それを見たアキラは、恐怖するどころか、これで会社に行かなくていい!!! と知って歓喜乱舞する。 生き延びた者たちが絶望するような世界で、彼はひとり超ハッピーに周りを巻き込みながらゾンビになるまでにやりたいことを遂行していくのだ。 卑怯な真似や悪事を働く人たちも含めて、この狂った世界でたくましく生きて行こうとする登

[アニメ感想] BLEACH:厨二心をくすぐる全てがつまっている

現世とあの世を股に掛けた剣術アクション。 主人公の黒崎一護(くろさき いちご)は霊感の強い硬派な不良高校生。 ある日、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊に襲われているところ、死神を名乗る小柄な女性 ルキアと出会う。 そんでいろいろあって、一護はルキアから死神の力を吸い取ってしまい、現世にいながら死神代行の仕事をするはめになってしまうのだ。 死神と言っても、『BLEACH』における死神は、我々の知るものと少し違っていて、組織的に隊を組んで活動している大きな団体である。 彼らは現

[アニメ感想] とある魔術の禁書目録:科学と超能力が融合した学園都市で劣等生の主人公が活躍する

これは、めっちゃシリーズあるやつ。 「とある~」のタイトルつくやつは、だいたいこれである。たぶん この『とある魔術の禁書目録』が本筋なのかな? 禁書目録はインデックスと読みます。 実は最後まで見れてないです。結構見たけど。 面白いのだけど、とにかく長い…。 超能力が科学によって解明された世界で、舞台は超能力開発のために集められてた学生たちが暮らす学園都市。 ある日、主人公の当麻は、部屋のベランダにインデックスと名乗る少女が引っかかっているのを発見する。 彼女は、超能力

[アニメ感想] 未来日記:単純なデスゲームと思いきや意外と複雑

神の座を巡って選ばれた人間たちが日常生活を送りながらデスゲームを繰り広げる物語。 主人公の 雪輝は人と関わることを避け「傍観者」を貫く中学2年生。 時空王「デウス・エクス・マキナ」と彼の小間使い「ムルムル」というかなり中二病的なイマジナリーフレンドを持ち、見聞きしたことを全て携帯電話の日記につけたりしていた。 そんなある日、携帯電話の日記が未来の日記を記録しはじめて、空想の産物だったはずの時空王とムルムルが実在する事態となってしまう。 そして雪輝は時空王の次期候補に選

[アニメ感想] 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~:不意打ちくらって号泣しちゃう場面が多々あり

現在溢れるほどある異世界転生もののパイオニア的作品。 これ系の物語がひとつのジャンルとして確立する過程で多大な影響を与えたお話です。 本当にこのごろは異世界転生ものが溢れすぎてて、どれもこれも同じに思えちゃったりするかもしれないけど、とりあえず、これは見ておこう…と私は言いたい。 今ある多くの異世界転生ものが、この物語をお手本にしているところがあるので、最初の方は割とお決まりパターンに思えるかもしれない。 でもこれが、元祖ではないにしても元祖に近い感じなことを心に留め置い

[アニメ映画感想] 魔女の宅急便:魔女が降り立ったのは現実の世界だった

魔女の血を受け継ぐ主人公の キキは、魔女として生きることを選択し、よその町で1年間の修行をするために13歳の満月の夜に故郷を旅立った。 都会にあこがれる彼女は、大きな街にやってくるんだけど、人々はなんか冷たい。 見知らぬ街でぽつんと孤独にしてると、パン屋のおかみさんに届け物を頼まれた縁で居候させてもらえることに。 そんで、キキは空を飛ぶ力しかない自分がこの街で何ができるか考えた末に宅急便を始める。 という感じで、魔女のお話なんだけど、やたらとリアルなのだ。 思春期の

[アニメ感想] もののがたり:物に宿る神々と人間の戦いのお話

長い年月、人に使われたり使われなかったりしてきて、何かしらの念が宿った道具を付喪神と呼ぶ。 人の姿に似ているけど、一般人には見えず。特殊な能力を持ち、人を助けたり害をなしたりする。 この付喪神を鎮めたり協力させたりする能力を持った塞眼と呼ばれる人々のお話。 主人公の兵馬は、代々 塞眼を担う家系に生まれたが、頑固で頭が固く、いろいろあって付喪神を悪としてしか見ておらず、手当たり次第に祓ってしまうために、心を入れ替えるため、塞眼たちとは全く違う付喪神との関わり方をしている 長

[アニメ感想] ハイキュー!!:ひたすら面白いバレーの試合を見ているようなアニメ

高校男子バレーボール部を舞台にした物語。 宮城県が主な舞台となる。 主人公の日向は自分と同じように小柄ながら、エースとして春高バレーで活躍する選手に憧れて、その人がいた烏野高校に入学する。 そこで、中学時代のライバル、孤高の天才セッター 影山と運命の再会をする…。 日向はバレーに対する情熱は人一倍持っている少年なんだけど、中学時代にはバレー部に恵まれず、ほぼ独学でやってきた中、一度だけ出場した公式試合で、当時から頭角を現していた影山を前に惨敗するという悔しい経験を持つ。

[アニメ感想] 呪術廻戦:祓って祓って祓いまくれ

呪霊と呼ばれる、人から漏れ出した怨念の塊のようなものを祓うために活躍する呪術師たちのお話。 主人公の虎杖悠仁は元々は呪術は使えなかったが、なりゆきで宿儺という鬼神の指を飲み込んでしまい、呪術師となった。 そして、呪術師を育成する特別な高校入学し、同級生の伏黒や釘崎と共に、呪霊を祓う実践を交えて行くうちに、大事件へと巻き込まれて行くお話。 お話の内容としては、虎杖たちの先生である最強の呪術師 五条 悟の攻略をもくろむ呪霊側と呪術師たちの戦いというシンプルな構造を持ちながら

[アニメ映画感想] 火垂るの墓:自分の常識が通用しない世界はすぐ隣にあるのかも

ジブリの高畑勲監督作品です。 戦争で身寄りが無くなった兄妹が二人で生きて行こうと思ったお話。 なるべくネタバレしないように書きます。 これから見る若い世代の人に向けて。 兄の清太は14歳。妹の節子は4歳。 父は出征中。神戸の空襲で母を失い、身寄りがなくなった二人は親戚の叔母さんを頼り居候をすることになる。 最初はわりと親切にしてくれた叔母さんだったが、だんだんこの兄妹に対する態度がきつくなっていく。 叔母さんのひどい仕打ちに耐えかねた清太は幼い節子を連れて家を出、近くの

[アニメ映画感想] となりのトトロ:深読みしてはいけない気がする物語

トトロを見たことがない人でもキャラクターを見てトトロと認識できるくらいには知名度があると思う。 だけど、どんな話かは知らん…という人もいるでしょう。 この記事は、トトロの存在は知っているけれど、…どういう話? という人向けに書いています。 まず概要から。 『となりのトトロ』の舞台は昭和30年代前半の日本。主人公一家が田舎へと引っ越してくる。 主人公のサツキは12歳の小学生、妹のメイは4歳。 二人の母親は病気で入院している。 父親は学者で時々東京の大学に教えに行っている

[アニメ感想] ようこそ実力至上主義の教室へ:表と裏がありまくりな高校生たちの潰し合い群像劇

≪ネタバレはありません≫ 超実力主義の架空の高校を舞台とした群像劇。 まず入学時に生徒たちは成績によってA~Dクラスまでにわけられて、様々な課題で常に競争をさせられ、条件を満たさなければ即退学、残ったもののみが卒業できる…という成績によるデスゲームみたいなことをしているお話である。 主人公の綾小路 清隆は入学時Dクラスに振り分けられる。 それは成績的には一番下のクラスで問題児の多いクラスである。 綾小路は終始やる気がない雰囲気で争いを好まず、一歩下がってクラスを観察し