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アニメ感想

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これから見ようかな~という人向けのアニメの感想。基本的にネタバレはありません。 作品の概要と、独自の評価で紹介をしていきます。
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感想・レビューの評価基準などについて

好きなアニメを並べておくと参考になると聞いたので画像追加しました。 ▽特に好きなアニメ一覧 ▽特に好きな海外ドラマ一覧 このアカウントで書く記事は、基本的に、これからその作品を見ようかなーという人に向けて書いています。 なので、基本的にはネタバレはしないことにしてます。 もしも、ネタバレがある場合は、冒頭でわかるようにしますね。 どうしても物語の核心に触れたい場合は、コメントに書くなど、容易に目に入らないように工夫します。 というわけで、ハマりそうな物語を探してい

[アニメ映画感想] 魔女の宅急便:魔女が降り立ったのは現実の世界だった

魔女の血を受け継ぐ主人公の キキは、魔女として生きることを選択し、よその町で1年間の修行をするために13歳の満月の夜に故郷を旅立った。 都会にあこがれる彼女は、大きな街にやってくるんだけど、人々はなんか冷たい。 見知らぬ街でぽつんと孤独にしてると、パン屋のおかみさんに届け物を頼まれた縁で居候させてもらえることに。 そんで、キキは空を飛ぶ力しかない自分がこの街で何ができるか考えた末に宅急便を始める。 という感じで、魔女のお話なんだけど、やたらとリアルなのだ。 思春期の

[アニメ感想] もののがたり:物に宿る神々と人間の戦いのお話

長い年月、人に使われたり使われなかったりしてきて、何かしらの念が宿った道具を付喪神と呼ぶ。 人の姿に似ているけど、一般人には見えず。特殊な能力を持ち、人を助けたり害をなしたりする。 この付喪神を鎮めたり協力させたりする能力を持った塞眼と呼ばれる人々のお話。 主人公の兵馬は、代々 塞眼を担う家系に生まれたが、頑固で頭が固く、いろいろあって付喪神を悪としてしか見ておらず、手当たり次第に祓ってしまうために、心を入れ替えるため、塞眼たちとは全く違う付喪神との関わり方をしている 長

[アニメ感想] ハイキュー!!:ひたすら面白いバレーの試合を見ているようなアニメ

高校男子バレーボール部を舞台にした物語。 宮城県が主な舞台となる。 主人公の日向は自分と同じように小柄ながら、エースとして春高バレーで活躍する選手に憧れて、その人がいた烏野高校に入学する。 そこで、中学時代のライバル、孤高の天才セッター 影山と運命の再会をする…。 日向はバレーに対する情熱は人一倍持っている少年なんだけど、中学時代にはバレー部に恵まれず、ほぼ独学でやってきた中、一度だけ出場した公式試合で、当時から頭角を現していた影山を前に惨敗するという悔しい経験を持つ。

[アニメ感想] 呪術廻戦:祓って祓って祓いまくれ

呪霊と呼ばれる、人から漏れ出した怨念の塊のようなものを祓うために活躍する呪術師たちのお話。 主人公の虎杖悠仁は元々は呪術は使えなかったが、なりゆきで宿儺という鬼神の指を飲み込んでしまい、呪術師となった。 そして、呪術師を育成する特別な高校入学し、同級生の伏黒や釘崎と共に、呪霊を祓う実践を交えて行くうちに、大事件へと巻き込まれて行くお話。 お話の内容としては、虎杖たちの先生である最強の呪術師 五条 悟の攻略をもくろむ呪霊側と呪術師たちの戦いというシンプルな構造を持ちながら

[アニメ映画感想] 火垂るの墓:自分の常識が通用しない世界はすぐ隣にあるのかも

ジブリの高畑勲監督作品です。 戦争で身寄りが無くなった兄妹が二人で生きて行こうと思ったお話。 なるべくネタバレしないように書きます。 これから見る若い世代の人に向けて。 兄の清太は14歳。妹の節子は4歳。 父は出征中。神戸の空襲で母を失い、身寄りがなくなった二人は親戚の叔母さんを頼り居候をすることになる。 最初はわりと親切にしてくれた叔母さんだったが、だんだんこの兄妹に対する態度がきつくなっていく。 叔母さんのひどい仕打ちに耐えかねた清太は幼い節子を連れて家を出、近くの

[アニメ映画感想] となりのトトロ:深読みしてはいけない気がする物語

トトロを見たことがない人でもキャラクターを見てトトロと認識できるくらいには知名度があると思う。 だけど、どんな話かは知らん…という人もいるでしょう。 この記事は、トトロの存在は知っているけれど、…どういう話? という人向けに書いています。 まず概要から。 『となりのトトロ』の舞台は昭和30年代前半の日本。主人公一家が田舎へと引っ越してくる。 主人公のサツキは12歳の小学生、妹のメイは4歳。 二人の母親は病気で入院している。 父親は学者で時々東京の大学に教えに行っている

[アニメ感想] ようこそ実力至上主義の教室へ:表と裏がありまくりな高校生たちの潰し合い群像劇

≪ネタバレはありません≫ 超実力主義の架空の高校を舞台とした群像劇。 まず入学時に生徒たちは成績によってA~Dクラスまでにわけられて、様々な課題で常に競争をさせられ、条件を満たさなければ即退学、残ったもののみが卒業できる…という成績によるデスゲームみたいなことをしているお話である。 主人公の綾小路 清隆は入学時Dクラスに振り分けられる。 それは成績的には一番下のクラスで問題児の多いクラスである。 綾小路は終始やる気がない雰囲気で争いを好まず、一歩下がってクラスを観察し

[アニメ感想] ゴールデンカムイ:アイヌの埋蔵金をめぐってクセ強すぎキャラたちが北海道・樺太を駆けまわる

いつかレビュー書こうと思って温存してたのだけど、実写版映画がババーンとなってるので、ここぞとばかりに書きたいと思います。 タイトルよく見るけど『ゴールデンカムイ』ってどんなお話???という人向けの記事です。 実は私、漫画で完走してしまって、アニメは途中までしか見てません。 映画もまだです。 物語の舞台は明治末期。日露戦争終結直後の雪深い北海道である。 戦争の帰還兵で「不死身の杉元」として知られる杉元 佐一が、北海道で砂金を採っていると、アイヌが金塊を隠した…という噂を

[アニメ感想] ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜

あまりに自分本位で周りの状況を全く見れず、自ら破滅への道を歩んで断頭台で処刑されたミーア皇女。 その瞬間に12歳に自分に戻っていることに気が付く。 なんだ夢か…と思ったのもつかの間…手元には血のりのついた日記帳が。 それは自分が処刑されるまで書いていた手記だった…。 このままでは再び断頭台だ…。 こうして必死に断頭台を回避するための第二の人生が始まる…!! ミーア姫は転生してもその自分本位な性格は変わらないのだけど、一度目の人生で三年間もの間、不衛生な牢獄でカビが生え

[アニメ感想] 私の推しは悪役令嬢。:私は主人公が怖い…

乙女ゲームの世界に転生する系のやつ。 この展開はひとつパターンとしてもう一つの主流になってるのね。 異世界に転生するのはわかるんだけど、ゲームや小説の世界に転生する展開が、“この世界も仮想現実” みたいで私はすごく怖かったんだけど、なんかもうあまり深く考えなくなってきた…。 割と悪役や死ぬ役などに転生するパターンが多い中で、このお話の主人公レイは乙女ゲームの主人公に転生します。 その乙女ゲームは、特異な魔法の能力を買われて平民ながら王立学院に入学した主人公が、王子様らと

[アニメ映画感想] 天空の城ラピュタ:空から女の子が降って来た

みんなが「バルス」と言いたくなるやつ。 全く見たことない人にとってはバルスって何やねん…と言ったところではあるだろうけど、これを説明すると盛大にネタバレになるので言いません。 この記事は、『天空の城ラピュタ』を一度も見たことがない人に向けて書いています。 それだったら見てみようかな、と思ってくれたら嬉しいです。 『天空の城ラピュタ』は宮崎監督のスタジオジブリ作品第一号です。 ラピュタというのは、ご存じの方も多いと思うけれどスウィフト著『ガリヴァー旅行記』に出てくる空飛

[アニメ映画感想] 風の谷のナウシカ:植物の発する毒によってじわじわと滅亡していく人類の前に降り立ったひとりの姫様のお話

テレビでも何度も放送されているので見たことのある人も多いかもしれないけれど、これは一度もナウシカを見たこと読んだことがない人向けの記事です。 『風の谷のナウシカ』は宮崎監督の代表作の一つではありますが、ジブリ作品ではありません。 ジブリができる前の作品なんですね。 当時はまだ実績の少なかった宮崎監督の作品として、原作のないものはダメと言われて、先に漫画の連載が始まり、その途中で映画化されました。 この漫画、12年をかけて完結に至り、映画はそのほぼ冒頭の部分と言えるような

[アニメ映画感想] ルパン三世 カリオストロの城:シリーズの中でも異彩を放つ一本

宮崎駿監督の映画初監督作品。 カリオストロ公国が製造しているという幻の偽札を追って、大いなる謎が明かされて行く物語。 『カリオストロの城』はそれまでのルパンシリーズのテイストとはちょっと違っていて、かなり後の宮崎監督ワールドに近い雰囲気があると思う。 巷では本作品のヒロイン クラリス人気がすごいんだけど、同性の私からすると、やはり峰 不二子がめちゃかっこいいわけで。 宮崎駿版の峰 不二子はいやらしすぎず、なんかめちゃかっこいいのだ。 そんなかっこいいお姉さま不二子と、汚