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[詩] 青い月


ねえ 静けさの中にはまだね
響いてる 遠い月日
ねえ 今 わたし独りきりでね
夜が暗いよ

ねえ アカシアの葉が散ってゆく
ねえ 今 同じ月の下
ねえ 君はもう夢を見てるの?

夜の闇に 心うばわれたままで
崩れるように 舞い上がる 落ち葉のよう

わたしの真上には青い月が流れて
独りきり 嘆いてる あわい幻のように
まぶたを閉じて そっとつぶやこう
ねえ そうだよね

夜の空に 心うかべて漂う
消えないうちに 落ちてゆける

わたしの真上には青い月が流れて
独りきり 嘆いてる あわい幻のように
まぶたを閉じて そっとつぶやこう
ねえ そうだよね

わたしの真上では青い月が流れて
にじんでく にじんでゆく
そんな風に見えるから

ああ わたしも流れてゆきたい
月明かりに 影おとして



これは二十代のころに作った歌の歌詞だけど、なんか今の時期にぴったりだったので。

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