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[コラム] ネコが出てくるおススメの物語11選

私は動物全般が好きで、特にネコだけを贔屓にしているわけではないのだけど、今日はネコ縛りで物語の紹介をしたいと思います。

上記のとおりに、特にネコを追い求めて来たわけではないので、“ネコといえばあれだろう” というのが抜けてたりもするかもしれません。

たまたま出会って印象に残っている、ネコが出てくる物語を一方的におススメしたいと思います。


夏への扉

ロバート・A・ハインライン 著

ぼくの飼い猫のピートは、冬になると「夏への扉」を探し始める…。

古典タイムトラベルSFを楽しみたい人におすすめです。
50年代に書かれた近未来SFなのですが、物語の主な舞台が1970年と2000年という、今から見ると過去…という面白さがあります。
特に、50年代の人が考えた2000年がめちゃ面白いです。

ネコのピートを追ってまだ見ぬ夏をぜひ旅してみてください。


こねこのおんぶ

長 新太 作

説明するのが野暮なくらいに、超絶シュールな絵本です。

私も子供も大好きでビリビリのボロボロになるまで読んでます。
長 新太氏の絵本はどれもすばらしい。


100万回生きたねこ

佐野洋子 作

100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで、100万回も 生きたのです。

何のために生きるのか、長い長い時を経て知った者のお話。
私はこの絵本をうっかり出先のレストランで読んでしまって号泣してしまった…。

感動したとかじゃなくて、この世の真理を不意打ちで告げられた感じで。

読み聞かせができない絵本のひとつ。


アニメ映画『銀河鉄道の夜』

宮沢賢治 原作

ますむらひろし氏のネコの絵で綴られる銀河鉄道。
細野晴臣氏の音楽もめちゃよい。


魔女の宅急便

角野栄子 原作/スタジオジブリ

修行のために独りで知らない町にやってきた13歳の魔女・キキの成長物語。
彼女は自分と同じ歳の黒猫 ジジを連れている。

ファンタジーな世界観の中で、ちょうど思春期の女の子の複雑な心がリアルに丁寧に描かれてて素晴らしい。
キキとジジのやりとりとめちゃかわいいのだ。


金の国 水の国

岩本ナオ 原作

長い間戦争を繰り返してきた二つ国で、争いを防ぐために交わされた決まり。

それは、国で一番美しい娘、一番賢い若者をそれぞれの相手国に送り結婚させるというものだった。
そこに、ワンちゃんとネコちゃんが重要な役割として出てきます。

無理矢理家族になっても戦争は終わらない。同盟を結んでもその平和は一時的なもの。
では、どうしたら、本当に戦争を終わらせることができるのか…というお話。


猫物語

西尾維新 原作

『〈物語〉シリーズ』というめっちゃ話の多い作品群の一つ。

現代の世に現われる怪異がらみの事件になぜか巻き込まれて対処するはめになる高校生 阿良々木あららぎこよみと、彼と関わる女の子たちの物語。
「猫物語」は、阿良々木くんの同級生の優等生 羽川翼にまつわるお話で、猫の怪異のお話。

順番に見ないと意味わからんかもしれないけど、すごく面白いのでおすすめ。


薬屋のひとりごと

日向夏 原作

主人公の名前が猫猫マオマオで、本当にネコみたいな感じの子です。
いろいろあって後宮の下女と働くことになった薬屋の娘が、その頭脳と知識を使って様々な事件を解決しちゃうお話。


デキる猫は今日も憂鬱

山田ヒツジ 原作

ある雪の日に拾った黒猫に諭吉と名付けて飼うことにした主人公。
実は片付けられない女の子でかなりの汚部屋に住んでいた。

料理や洗濯もまるでダメな主人を見かねた諭吉は、熊のような巨大な黒猫へと成長し、炊事・洗濯・掃除など全ての家事をパーフェクトにこなすスーパー家政婦的なネコになったのだ…。

うちにも諭吉ほしい…。


黒猫

エドガー・アラン・ポー 著

酒乱の主人公が破滅への道へ突き進んでいく恐ろしい物語。
西洋では黒猫は不吉の象徴…そんな恐ろしいネコちゃんが登場します。

ネコ好きにはあまりおススメできないお話…。


ペット・セマタリー

スティーヴン・キング 著

そこに埋葬すると死んだペットが蘇って戻って来るという曰く付きのペットの霊園。
愛する者の死を受け入れられず、一線を越えてしまった家族のおぞましい物語。

けっこうグロくてえぐいです。
ネコ好きにはあまりおススメできないお話…。


こんなもんかな…。

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