マガジンのカバー画像

読み切り・短編

57
運営しているクリエイター

#ショートショート

短編目録

短編がたまって来たので簡単に紹介するページ。 興味があったらぜひ読んでみてね。 面白かっ…

大橋ちよ
2年前
15

【ピリカ文庫】春の魔物

春休み。それは終わりと始まりが混在する期間。 春休みには “時の魔物” が住む。 静かな山…

大橋ちよ
1年前
57

[ショートショート] ミサキミラー

ある日、世界中の鏡が反射をやめてしまった。 政府は脆弱性が見つかったので一時停止したと発…

大橋ちよ
1年前
63

[note神話部] ぬえ

少年がそれと出会ったのは山の中だった。 それは少年の前に立っていた。 それは伝承の生き物…

大橋ちよ
1年前
39

[読切] パンスペルミア

「着陸ポイントを目視しました。」  操縦士のクオンが、母船であるディスカバリー号の船長デ…

大橋ちよ
2年前
46

[読切] エルミグラードのグリフィン

 西暦3000年代前半。  環境破壊が進み、地球温暖化の影響による異常気象が、人類の存続に関…

大橋ちよ
2年前
47

[読切] ウカと稲荷寿司と俺とあいつ(2000字のドラマ)

 ミナコが誰か知らない茶髪の奴と歩いていた。  誰だあれ?  自販機でコーラを買いながら、目の端で俺はミナコと知らない奴の歩いて行く方向を追った。  あっちは一本道で、稲荷神社に続いている。  まさかミナコ、あいつを神社に連れて行く気か?  何気ない顔をしながら俺もそちらの方へと歩き始めた。  ミナコは同じ高校のクラスメイトだ。  高校で始めて同じクラスになったが、家が近所なので、こうしてよく見かけるし、ガキの頃から顔見知りでもある。  ミナコ達が向かって行ったの

ガラクタ市

 僕は神社に来ていた。  前にも来たことがあるような気もしたが思い出せなかった。  境内…

大橋ちよ
2年前
22

[読切] アルカルロプスの少年

 ハンナを乗せた恒星間宇宙船アルファ号は目的地である、うしかい座μ星、通称アルカルロプス…

大橋ちよ
2年前
35

[読切] 831号室

 杉野マナトは下町にある創業60年のボロいビジネスホテルの新米フロントスタッフだ。  ここ…

大橋ちよ
3年前
19

短編について / oui;:; i:N言う意@p

ちょっと前に、数分で読める短編を続けて書くために、ランダムにキーワードを拾った。 それが…

大橋ちよ
3年前
10

[読切] セリオンの道化

 人類が地底に追いやられて数万年の時が流れたある日。  地底都市最大の鉱山があるコーロイ…

大橋ちよ
3年前
24

[読切] ケイマーダの灯台

 現地のスタッフに案内されて、アニー・カーナと島崎隆之介はケイマーダ島に向かっていた。 …

大橋ちよ
3年前
15

[読切] はじまりの種

 精肉工場の休憩所でパートタイムの女性たちが、ヒソヒソ声で噂話に花を咲かせていた。 「だから、私、聞いちゃったのよ。もちろん、聞こうと思って聞いたんじゃないわよ、聞こえちゃったのよ。トイレから出ようとしたら、ちょうど生産部長と工場長が廊下で話しててさ。なんかヤバそうな話だったから、見つかったらマズイと思って隠れたんだけど…」 「田辺さん、前置きはいいから!一体何を聞いたって言うのよ!」 「ごめんごめん…。部長がさ、ドラキュラがどうのこうのって言っててね。」 「え?ドラ