わたしとだれかは、それぞれの個人であって、でもその間に共通項があって、互いにその項を守ろうとすれば、関係は特別なんじゃないかと思う。
願ってもどうにもならないことが、世界には溢れている。意思や祈りや願いでは、世界は変えられない。そのことは、絶望ではなく、希望なのである。 スピノザの診察室/夏川草介
2023年12月30日 今、わたしは一人暮らしの家で、一人でこたつに入っている。家にももちろん一人である。台所からは温かな空気と、優しい出汁の香りがしている。コトコト、がめ煮を作り、雑煮の下準備をしてひと息ついたとこだ。 傍から見ると、寂しい描写に見えるのだろうか。もしそう見えているのであれば、わたしは幸せであると声を大にして言いたいと思う。 初めてお正月らしい料理を自分の家で作っているのだが、飾り切りなど繊細な作業もあるし、確かに手間がかかる。でもその手間は心
先日のプレゼントを渡しました。 食事の席で渡して、びっくりしながら包みを開けて、中身を大事に手に取ってくれて、10年は使うねって。 2軒目のお店でもまた箱を開けて眺めて、お家に帰る途中でも何度も袋の中を見てて、あなたの為に選んでよかったなぁと涙が出そうになったのは内緒の話。
今年とてもお世話になったひとへ、クリスマスプレゼントを買いました。 そのひとのことを考えながら、ピンときたものを選んだけど、相手のことを考えながら贈り物を選ぶ時間がだいすきで、その時間をくれてありがとうという思いでいっぱいです。
横断歩道を渡って右に曲がったら、自分が道路側じゃなくなることに気づいて、信号待ちの間に、ぎこちなく立ち位置変わるところとか、やさしさが溢れてる人だなぁと。
勉強でも、仕事でも、人間関係でも。 どんな場面であっても、わたしはわたし自身を支えてくれることばを持っている。 一般的に言うと、”座右の銘”とも言うものだろうか。 デジタル大辞泉ではこのように記してあった。方向性としてはその通りなのだが、何となく、”戒め”ではないと感じているから、ここでは”座右の銘”ではなく、”支えてくれることば”という表現にしておきたい。 そのことばというのは、高校3年生の大学受験を控えた時期に大切な親友であり、戦友であり、理解者である同級
誰かを想ってプレゼントを探してたのか 言いたくて言えなかったおめでとうなのか どんなおめでとうでも、きっときっと届きますように
銀色夏生さんのとある単行本の「私たち二人の関係が 私たち二人にしかわからない理由で ずっと続いていきますように」って巻頭言がとても好き。
「無理になる 2、3歩手前で立ち止まってね」って言葉をもらったんだけど、時間が経つほどに柔らかい言葉だなぁ、優しいなぁと沁みてくる。
母校の教授から職場に電話があった。後輩たちの授業のために教壇に上がってもらいたいと。90分の一コマ。 一つ返事で引き受けたかったけど、とりあえず上司に確認してから。上司に何と言われるか分からないけど、是非受けたい。 密かに目標としていた、ひとつの夢が叶うかもしれない。
ココアのひと匙 石川啄木 われは知る、テロリストの かなしき心を―― 言葉とおこなひとを分ちがたき ただひとつの心を、 奪はれたる言葉のかはりに おこなひをもて語らむとする心を、 われとわがからだを敵に擲なげつくる心を―― しかして、そは真面目まじめにして熱心なる人の常に有もつかなしみなり。 はてしなき議論の後の 冷さめたるココアのひと匙さじを啜すすりて、 そ
街が、煌めいている。 『毎年、クリスマスの感じ方は変わりますね』 そんな話をした。 ある人は、「今までクリスマスといって、いつもと違うことをする自分が何だか嫌だった。でも今年のクリスマスはチキンを買って、ケーキを買った。クリスマス、という雰囲気に乗ってしまうことに寛容になったのだと思う。」と話してくれた。 またある人は、「公園で子ども連れの親子を追い抜く時、子どもが、“真っ赤なお鼻のトナカイさんは~♩”と歌う歌声に気づき、イヤホンを外し耳を傾けた。子の横で母が微笑んでい
今年も金木犀の季節が終わった。 去年の金木犀の香りと今年の金木犀の香りは全く違う。 これが金木犀の香りだよと言った去年と 金木犀がいい香りだねと言った今年。 どちらの情景も忘れないだろう。 わたしは、わたしが感じている季節が好きだ。 どれもかけがえのないわたしの記憶だから。
大人になると、 いいことも わるいことも 色んなことを知るから 想像できる幅が広がって、膨らんで ちょっとのトゲで心の中の たくさんの風船がひとつ、またひとつ 破れて、はじけてしまう その度キュってなって、少し苦しい
これからどんな道があるのだろう、 どれだけ登るのだろう、 不安と期待。一歩、一歩確実に進む。 息が上がる。 進んできた道をふりかえって息をつく。 少し休憩する。また進む。 何も考えず、ただ前を向いて。 わたしは、今年の春から登山をはじめた。 ずっと山には興味があった。それは自然が元々好きだったのと、憧れの人の影響で。 でもなかなかはじめの一歩が出せずにいた。 転機は去年の秋。一人旅に長野に行き、そこで初めて長野の山々、日本アルプスを見た。 雄大で凛々しくて、目の前にする