去っていった友達

十数年前ほどに、とても仲良しだった女友達がいました。
彼女とは、ある自助グループ的なものの、文通版で知り合いました。

彼女の母は、離婚後…まだ彼女が子どもの頃、
机に一万円札を残し、ある日突然失踪してしまいました。
行方が知れてからも、お金を無心しに来たり。
彼女にとって、いまで言う毒親そのものでした。

結局、彼女は父に引き取られ、父と継母と暮らしたそうです。この継母はよき人で、彼女を精一杯可愛がってくれたそうです。(しかし、この継母は、後に自殺を…。)

自分は、主に父のことでなかなか悩ましい子ども時代を送っていたので、内容は違っても、自然に相通じるものがあり、何年も親しくしていました。

しかし、何がきっかけだったのか、
彼女は自分から去ってゆきました。
はっきり、これだろうなという理由は解らなくて…。
当時はやはり悲しかったですが、
去る者追わずな考えのため、付き合いは自然消滅しました。

友達関係も、やはり流動的なもので、
自然に付き合わなくなったりも当然と感じるし、
いまは悲しくはありません。

いま願うのは、彼女の幸せのみ。
同じように、子ども時代を安心して過ごせなかった身として、その苦しみや悲しみ…
痛いくらい感じられたから、いまの暮らしの安寧を…と。

織田さんのこちらの楽曲。
やけに沁みる、そんな日でした。


『CAFE BROKEN HEART』

歌詞
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