見出し画像

もうすぐ40の女が、お金を貸してと言われた話

"I need your help."

朝6時半、起きたばかりで半分目を閉じながら
そのラインを見た瞬間「お金?」と思った。

メッセージの送り主は、カナダで会った30くらいの男の人で
私が彼と出会って間もなく、彼は日本に行ってしまった。

お願いされたhelpの内容は予想通りで
給料日が考えていた日より遅く、家賃の支払い日に間に合わないらしい。

男の人からお金を貸してと言われたことがなかった私は
40にもなるとこんなお願いをされるのかと、少し頭がぼぅっとした。

30万とか50万くらいかなあと勝手に予想していたけれど
驚いたことに、彼が借りたい金額は

5,000円

5千円? 5万円じゃなくて? 50万でもなくて?
日本から8000km離れた場所にいる私に、5千円貸してと頼む30代の男。
同じことを10人にお願いしてトータルで5万円にするとか?
どうでもいい予想が、頭の中をぐるぐる・・。

ふと、私がまだ大学生だった頃、母親が
「この前、近所の○○さん(男)が青い顔して
7万円貸してくれないかって言ってきたの。
7万円ないって何?家庭は一体どうなっているんだろう・・」
と言っていたのを思い出した。
その時はよく分からなくて聞き流していたけれど、
私も「30代の男が遠く離れた私に、5千円貸してって何?」と思った。

「インターネットバンキング使ってないから」という
海外にいてそんなわけない理由で断りました。

明日もいい日でありますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?