殺人的猛暑の毎日・今や日本は亜熱帯地方

当地では昨日に引き続き今日も猛暑日を記録した。

家の中にいるだけで汗が滝のように流れて止まらず、水を飲むと余計に汗をかきまた喉が渇く。

外に出ればそこはまるでサウナ。ぬるくて不快な空気が体にまとわりつき、体力を容赦なく奪うので、一日の終わりには疲労困憊して思考が止まる。先ほどお風呂でリフレッシュしてようやく生還したが、どうにもこうにも頭が働かないので、あと少しで終わりそうな書きかけの案件は明日のに持ち越すしかない。

それにしても暑い、子どもの頃は気温が30℃超えるとすごく暑いと感じたものだが、今は30℃程度の気温だとかえって涼しいと感じ、1日のうち最も暑い数時間のみエアコンをかければ済みそうなほど楽だ。それだけ今の日本は暑い。15年程前に夫の転勤で住んでいた亜熱帯の某国に移住した時はなんて蒸し暑いんだろう?とびっくりしたが、最近の日本の猛暑はそれと同等か、時にそれを超えるほど暑いと感じる事がある。

まだ中年の私ですら身体が参ってしまうレベルの暑さだ。世の乳幼児や高齢者など体力が足りない人びとにとってもはやこれは殺人的なレベルなのでエアコンをかけて少しでもこの暑さをしのがねばならないと思うのだが、高齢者の多くはどういうわけか「エアコンは体に悪い」と固く信じ込み、意地でもエアコンを使わないケースが多い。私の身近にもそういう高齢者が結構いるがそういう人ほど体調を崩して入院しているので、猛暑の中でエアコンもかけずにすごしていたのが入院した原因ではないかとさえ思う。

今の日本の夏は昔とは明らかに違う。嫌だろうが体に悪かろうがエアコンで暑さを和らげる事をしなかった事が原因で脳がどうにかなって痴呆になったり脳がやられて体が動かなくなったらどうするんだ?周囲にとっても大迷惑だが思うように動けず下の世話まで他の人にしてもらわなければならない状態である本人たちが一番辛いだろう。(…いや、痴呆になってしまったらそれはないか?)

とにかく「エアコン=体に悪い」という概念は今や捨てるべきだ。仮に体に多少悪かろうが、今はもうこの猛暑の方が断然体に悪影響だ。医師ですら声を揃えて「エアコンで温度調節してください」と注意喚起するほどに亜熱帯化しているのだから、生活も亜熱帯地方に合わせて積極的にエアコンのお世話になるべきだと思う。そうしないと熱中症による死は減らないどころかどんどん増えていく一方だ。

昨日の常識は今日の非常識。時代は変わったのだ。私たちの固定概念もそれに合わせて柔軟に変えなければいけない。そう思う熱帯夜である。

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