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今できることを一つずつ、優先順位が高い順にやるしかない

新型コロナウイルス感染者増加のペースが上がっている。この状況では、自分もすでに罹っているかもしれない。

連日悪いニュースばかりが流れ、健康面でも経済面でもお先真っ暗といった声ばかりが聞こえてくる。それを聞いているだけで、精神的疲労が半端ない。

しかし幸いなことに、約4年半ライターとして正しい情報を追求してきた私は、無意識に公的機関などが発信する確かな情報を探し求める習慣がついている。

おかげで、日々錯綜する雑多な情報に触れながらも、必要以上に不安に陥ったり、変に楽観的になったりせずに済んでいる。まさかライターとしての習慣がこんな局面で役に立つとは夢にも思わなかったが(笑)。

しかし、私が今冷静さを失わずにいられるのは、ライターになる以前から心がけてきた「できることを一つずつ、優先順位が高い順にやるしかない」と自分に言い聞かせることを習慣にしてきたことが一番大きいと思う。

すぐパニック状態に陥りミスを連発した黒歴史

マルチタスクが絶望的に苦手な私は、他の人ができる程度の同時進行でもパニックに陥り、感情を爆発させるとこともしばしば。大人になってもその傾向はしばらく続いていた。

途中でその理由が自分のキャパ不足にあると気づいたものの、次々とタスクが降ってくると頭は真っ白の思考停止状態に陥る。そうなると、文字通りフリーズしてしまう。それが原因で犯したミスは数えきれず、どれだけ周囲に迷惑をかけてきたかわからない。

入社ごすぐに配属された職場はあまりに多忙で、新人のうちから何も教えられることなく即戦力を強く求められた。そのことも思考停止に拍車をかけ、次々とミスを犯したのは言うまでもない。

しかし、当時はそのような状態になってしまう理由が今一つわかっていなかった。

ベテランパートに「喝」を入れられて気づいたこと

その理由に気づかせてくれたのは同じ部署で仕事をしていたベテランパートさんだった。

仕事はできるが非常に口が悪い彼女は、大量のタスクを抱えてパニックを起こしていた私にこう言った。

「何やってるの?すべてのことを同時進行できるわけないでしょ!優先順位の高い順に1つずつやりなさい。できなければ早めに周囲にSOSを出す!全部1人で抱えた挙句できませんでしたでは困るのよ。」

……今思い出しても非常にきつい「喝」だった。本当に心から迷惑していたのだろう。

しかし、その一言で、自分が「全てのタスクを同時進行させる」という、ほぼ不可能な離れ業にチャレンジしていることに気づいた。つまり、人から指摘されるまでそのことに気づかなかったのだ。

そのことがきっかけで、いかなる状況にあっても、今できることを一つずつ、優先順位が高い順にやっていくしかない。それが自分を見失わない唯一の方法だ」と思い至ったのだった。

こんな非常時こそ、今できることを一つずつ、優先順位が高い順にやるしかない

以来、私は自分ではタスクや問題を抱えきれない状況になった時、いつも「今できることを一つずつ、優先順位が高い順にやる」と何度も自分に言い聞かせる。どう考えてもそれしか方法はない。

もちろん、自分のキャパを大きく超えたタスクや問題が降りかかれば、どれほど自分に言い聞かせていても思考が停止する。必要以上に動揺してヒステリックになることもある。

しかし、そのような状態に陥りやすいからこそ、無理に多くのことをしようとしたり考えたりしないことが大切だ。

特に今は、次々と襲い掛かる未曽有の事態や、錯綜する情報に振り回されて自分を見失ってはならない。最悪死に直結する。

それを防ぐためにも「今できることを一つずつ、優先順位が高い順にやる」を常に心がけ、淡々と日々のタスクを一つずつ確実に行うことが必要だ。

また、あふれる情報の中から本当に必要で確かな情報だけを拾い出すのも日々の重要なタスクの1つだ。仕事ではもちろん、プライベートでも。

それを極力心がけながら、できるだけ心穏やかにこの難局を乗り越えられればと思っている。

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