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保育園でのオムツ外しとトイレトレーニング

「グリーンバレー等々力保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
1歳児から5歳児までの49人の子どもたちと過ごしております。

2〜3歳ごろの子どもの発達の大きな変化に、「おむつを使わずトイレで排泄ができるようになる」ということがあります。

保育園では子どもにプレッシャーをかけないように、時間をかけて少しづつ少しづつ促しています。

おむつを外して、おまるに慣れる

少し早いと感じる方もいるかもしれませんが、1歳の頃からトイレトレーニングの前段階、オムツ外しの“慣らし”のようなことを始めます。

することは簡単で、おむつを変えた時についでにおまるに座らせるのです。
子どもはおまるを乗り物のおもちゃか何かと思うのか、そのまま座ってくれます。

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おまるに座ることを嫌がらないようなら、子どもがもよおしそうな時間(ごはんやお昼寝の後など)に定期的におまるに座らせるようにします。

もちろん、嫌がるようでしたらやりません。
「おむつを履いていない状態でおまるに座ること」に慣れてもらうことが目的です。
クラスのお友達がおまるに座っているのを見ると、ほかの子どもも興味を示しておまるに座りたがるようになります。

たまーに、偶然子どもがおまるで排泄できる時はあるのですが、その時は褒めて、おむつではなくおまるで排泄することは良いことなんだよと伝えます。

憧れの「お兄さんパンツ」「お姉さんパンツ」

2歳児クラスになり、新しいクラスになれた頃の夏になると、各ご家庭にお願いしてトレーニング用パンツを準備していただきます。
パンツはお水遊びの時の水着ズボンとしてはかせます。そうして少しづつパンツに慣れさせるのです。

夏は暑いので、パンツに失敗した時にシャワーでおしりを洗ってもすぐには体が冷えませんし、薄着で着替えやすいので、気候的に向いているということもあります。

パンツを履く時に
「パンツの時はおしっこはトイレにするんだよ」
「おしっこしたい時は教えてね」
と、繰り返し伝えます。

子どもたちは1歳児クラスの時に発達の早い子がパンツを履きはじめるのを見ていたり、2歳児クラスのお兄さん・お姉さんたちがパンツをはいているのを見ていたりするので、あこがれの「お兄さんパンツ」「お姉さんパンツ」を履いて誇らしげです。

してもしなくても、時間を決めてトイレに促す

パンツに慣れてくる頃になると、食事やお散歩、お昼寝などのその日の活動の前後など、活動の節目にトイレに行く時間を設けてトイレに促します。

徐々におむつをつけないでいる時間が増えて、トイレをしたいと保育士に伝えてくれるようになり、たいてい最後はお昼寝の時のおねしょ対策のおむつが残り、それも無くなるとトイレトレーニング完了です。

トイレトレーニングについては本人の体の成長具合や気分のムラで、前進したり停滞したり後退したりを繰り返すものなので、子ども一人一人の様子を見て、焦らずに少しづつ少しづつ促しています。

家庭でのトイレトレーニングは慌てずに

保育園でトイレに排泄できるようになった子どもでも、ご家庭ではトイレでしてくれないということはよく伺います。

お家でも保育園と同じようにトイレの環境を楽しげにして、時間を決めてトイレに座ることから始めるといいのかなと思います。

しかし、ご家庭ではあまり慌ててトイレに促さなくても良いと思います。
子どもは保育園で十分がんばっていていますし、保育園でできているので、いずれお家でもできるようになります。
お家ではリラックスしてお父さん・お母さんに甘えていることが多いので、思いっきり受け入れてあげてください。


等々力