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ダイソーの100円(税別)で買えるボードゲームがいま熱い! ②怪盗ルパニャンの予告状

本記事では前回に引き続き、100円ショップのダイソーで買えてしまう本格的ボードゲームを紹介します。あとは文末にて筆者である私が、このことについてどう思っているのかについてまとめます。

ちなみに前回記事はこちら。

ということでさっそく紹介行ってみたいと思います。

②怪盗ルパニャンの予告状

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タイトルから推理モノっぽい感じを連想してしまいますが、このゲームにおける各プレイヤーの目的は「最高の晩餐」という名画?を完成させること。そして他プレイヤーがそれを完成させるのを妨害すること。

そのためにプレイヤーは泥棒や怪盗を使って他プレイヤーのところから名画の一部を盗んだり、泥棒を警察を使ってタイーホしたり、盗まれないように名画に鍵をかけたりと攻防戦を繰り広げることになります。

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これが名画「最高の晩餐」なんだって。カード5枚で1枚の作品に。はぁ、私には芸術の価値がよく分からないにゃあ。

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それを狙う泥棒たち。左からこそ泥ニャンコ、ボス猫ジャイニャン、そして一番右端が怪盗ルパニャン。
こそ泥ニャンコは3人そろって初めて名画を盗めます。
ボス猫ジャイニャンは1人で盗めるのですが、相手が警察を持っているとガードされてしまいます。
ルパニャンは警備があってもその警備ごと盗んでしまう無敵のカード。

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警備カードは錠と警察ワンコ。犬のおまわりさんですな。
警察は誰かがボス猫ジャイニャンで盗みに来た時だけこれを撃退できます。

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実際にプレイしている状況はこんな感じ。
攻守ともに充実しているいい手。ルパニャンがいると強い。さすが怪盗。

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プレイヤーはターン毎に1枚ずつ山札を引いていき、盗みや警備などのアクションを行ないます。
山札がなくなったとき一番得点が高かったプレイヤーが勝ち。

得点は名画の揃い方で決まります。

 5枚完成:10点
 4枚並んで揃う:5点
 3枚並んで揃う:3点
 2枚並んで揃う:1点

ここがこのゲームの肝たる部分で、5枚完成すると10点だけど、真ん中の3枚目を歯抜けにされると2枚(1点)+2枚(1点)で何と2点の価値になってしまうのです。そのため3枚目をなるべく守るようにプレイするのが何となく定石っぽいです。

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まぁこうやって錠でガードしてもルパニャンが来たら持っていかれてしまうのですけれども…(ただしルパニャンは全カードの中に2枚しかないので、残りルパニャンが何人かを把握しておくことも重要)。

という感じのゲームで、やりようによっては最後にどんでん返し的な勝ちを狙うこともできる、まぁ良くできたゲームだと思います。

詳細ルールは下記リンクを貼っておくのでそちらを見てね。


ということで、前回は「トウキョウのハト エサバ・バトル」、今回は「怪盗ルパニャンの予告状」と紹介してきましたが、ダイソーに置いてあるボードゲームはこんなものではありません。下の写真を見てもらえたら分かるように、かなりのラインナップを揃えてきています。

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皆様はいかがご覧になりましたでしょうか。
私は正直、これを見てちょっと危機感を覚えました。
実際にプレイしてみて、その思いは戦慄へと変わりました。

ボードゲームはここ近年、我が国においてブームと言って良い状況になってきていると思います。
各地にボードゲームショップやプレイングスペースと言えるボードゲームカフェができ、TV番組などでも取り上げられることが増えてきているように思います。
それに伴って作り手の側も企業・個人ともこの分野に力を入れるようになってきており、リリースされる新作の点数も増えてきているように感じます。
昨年当方が行ってきた「ゲームマーケット2020秋」ではその盛況ぶりを肌で感じることができました。

昨今ではコロナ禍における巣ごもり需要とも相まって、ボードゲーム市場についてはむしろ活況の様相を呈しているとすら言えると思っています。

しかし市場が健全に発展するためには、作り手の側が適正な利潤を得られることが必要です。
ある大手のプレイヤーがその資金力や店舗数を背景に価格破壊の大攻勢を仕掛けてきたならば、その利潤もまたそこに集中してしまい、それがひいては業界の発展を阻害されることに繋がりはしないでしょうか。

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言うまでもなく資本主義とはそういうものであるし、そのことを批判しても仕方がありません。またダイソーに恨みがあるわけでもありません。

ですが、ボードゲーム愛好者にしてみたらこれは大事です。

ダイソーで購入したこれらのタイトルが「安かろう悪かろう」だったら私もここまでナーバスにはならなかったでしょう。ですがここで紹介した2つの作品は決して不出来な作品ではありません。むしろこのクオリティを100円で売るのかよというくらいのものだと思っています。消費者としてはありがたくもあり、ボードゲーム愛好家としてはちょっと本当にそれでいいのかよという気持ちにさせられました。

だけどまぁ、グチっててもしゃあないです。
我々愛好家にできることは、安いという理由だけを購入の決め手にせず、興味のある作品は100円だろうと数千円だろうと手を出すこと、そこに尽きるのかなぁと思います。

これからも多くのデザイナーが育っていく有望な市場があって、しかもいま追い風が吹いている状況にあるのですから、遊ぶ側も自分の気持ちを大切にして作品を選んでいきましょう!

…なんか私らしくないマジメなまとめだけど、まぁたまにはそういうのも。

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