IchigoJam、レベルアーップ!!
どうも、一週間ほど触らないうちにIchigoJamの通信接続のやり方をすっかり忘却の彼方に置き去ってしまったchitoseArkでございます。やっぱりこういうのは間が空くとダメですね。でも前回の記事で、私にも理解できるくらい細かく書いているため、これを見て今回のチャレンジできました。やっぱり記録に残しとくって大事やね、うん。
さて今日はIchigoJamのバージョンアップのやり方について。
IchigoJam、成長の前に
その話をする前に、何でIchigoJamのバージョンをあげなきゃならないのかについて説明しておきましょう。
これが私の所持してるIchigoJamのバージョンね。
1.2.3。おぉ~キレイに並んでるね。むしろこのままでいいんじゃね?
…と思うでしょ?
でも、「電子工作マガジン」に投稿されているプログラムを見てみると、
▲「電子工作マガジン」2020春号掲載
▲「電子工作マガジン」2020夏号掲載
…と、このように私の所持しているバージョンでは古過ぎて、最近作られたプログラムは対応してなかったりするのです(打ち込んでみると動くものもあるにはあるのですが)。
まぁWindows然りMac然り、Android然りiOS然り。
OSをアップデートしなきゃならんのはコンピュータの宿命でしょうかね。
ということで、いざ。
IchigoJamのバージョンアップ
いってみましょー!!
一応、下記サイトを参考にしています。
が、このサイトって様々なIchigoの仲間についても触れているためか、私的には超絶分かりづらかったです。ただ、他に分かりやすく説明してるサイトも見当たりませんでした。その意味ではこのnote記事、この件で最も初心者が見て分かりやすいページにしてやろうと思っています!
まずはIchigoJam側の準備から
IchigoJam側の接続図はこんな感じ。
TXDとRXDをPC側とIchigo側で逆にするというのは前回と同じ。
大きく異なっているのは図の赤い線の部分。このISPとGNDを接続する必要があるのです。
このため、PC側から来る黒い線のGNDを差し込む位置を前回から移動しています。
写真で見せた方が早いよね。
▲赤い線をISPに挿しています。黒い線はGNDに。
▲赤い線はISPと反対側のGNDを繋ぎます。
この接続で立ち上げた状態をISPモードって言うんだって。
それでは電源を入れてみましょう。
なぁに失敗してもこの家が吹っ飛ぶくらいのものだから大丈夫!
ポチっとな。
この状態で電源を投入するとLEDは点灯しますが画面には何も映りません。
OK、それで大丈夫!
では次、行ってみましょう~!
パソコン側の準備①
パソコン側の方は、肝心かなめのファームを入手しとく必要があります。
このサイトへGo!
サイトのビジュアルはこんな感じ。
ここは無難にver1.4.3を入手しておきましょう。
(2020.11/29現在のものです。将来はもっと上位Verが出てるかも)
データは圧縮されているので解凍したうえ、任意のドライブ内の「日本語で名前が付けられていない場所」に保存しておくこと(超重要!後述)。
▲解凍するとこんな状態に。なお私はCドライブのルートに保存しました。
パソコン側の準備②
次にバージョンアップするためのソフト「IJUtilities」(あいじぇいゆーてぃりてぃーず、でいいのかな読み方)を入手します。
入手はこちらのサイトから。
サイトは一応日本語になってるけど分かりづらいです。
下の方にいくとこんな画面があるので、この中の「IJUtilitiesダウンロード」のところから、お使いのPC環境のものを選んでダウンロードします。
これも圧縮されているので解凍します。
これでバージョンアップの準備が整いました。
いよいよバージョンアップ
IchigoJamとPCの接続(ならびにIchigoJam内の配線)、そして必要なものの入手が終わったなら、いよいよバージョンアップです。
まずは、つい先ほど入手した「IJUtilities(.exe)」を立ち上げます。
下図の赤カブみたいなアイコンがそうです。
するとこのようなちょっとにぎやかな画面が。
画面右上の[接続]をクリックします。
画面左側の[ターミナル]というところが緑色になれば成功です。
次に[Firm書換え]のボタン(画面左側)をクリックします。
するとこのような画面が。
[選択]をクリック。
ここは「ichigojam-jp-ntsc-jpkbd.bin」を選択するのです。
「jpkbd」(=ジャパンのキーボード)という意味。たぶん。
あと「Baudrate」の値をターミナルセンター(前画面)と合わせておいた方がよいと思います。
私は「115200」にしました。
いよいよIchigoJamにアクセスします。
[START]ボタンをクリック。
このような表示になり、最後に「Now launching the brand new code」という文字が出ればバージョンアップは成功していると言えます。
IchigoJamはレベルがあがった!
「1.2.3」 → 「1.4.3」に!!
見た目には代わり映えしませんが、ウチのIchigoJamは立派に成長しました。
いやーここまで来る道のり長かったよ…。
うまくいかなかった方は
ところで、上記の過程で[START]ボタンを押してもエラーが出て全然更新なんかできなかった…。接続も何度も見て間違ってないのになんで?という方もおられるやもしれません(実は私がそうでした)。
「Can't open file」っていったい…。
これネットで検索しても、同じようなことをしてるサイトはいくつかヒットするんだけど、ここで詰まってる事例なんてないんだよね。
ISPモードにもなっていて接続にも成功しているのにいったい何で?
その謎を解くカギはIJUtilitiesのマニュアル(Manual.pdf)にありました。
日本語表記になっているのはありがたい。
「扱うファイルのフルパスに日本語が含まれる場合は使用できません」
な、なんだってー!!
んな話聞いてないわ!!ってことはそのPCのユーザー名が日本語だったら、デスクトップとかに置いてあってもダメやん!
かくして入手したファーム(ver1.4.3)のデータをCドライブのルートに保存し直して、もう一度[START]ボタンをクリックしたところ、
うまくいったー!!
いやでもしかしこれはズル過ぎるトリックだよ!?
海外で作ったソフトだからワタシニホンゴワカリマセーンってか??
こういうのがあるから、どんだけ丁寧に説明してもし過ぎることはないんだよなーと実感する次第。私のこのnoteだって、PC初心者から見たらまだまだ不親切かも知れないです(解凍とか分からない人はゴマンといるしね)。
どうしてもダメな方は有償バージョンアップも検討を
これだけの工程を踏む作業なので、人によっては「ムリムリのムリッ!」っていう方もいるかも知れません。
以前に書いたPCN(私がIchigoJam作る際にお世話になったところ)もさすがにこれはハードル高いと思っているのか、有償でバージョンアップを承ってくれるサービスをされております。どうしてもという方は利用してみるのも手ではないでしょうか。
おわりに
ということで、今回が実にIchigoJam連載の第7回目となりました。いやー、ひとつのテーマでこんなに長く書き続けるとは思わなかったよ。それだけIchigoについては書かなきゃいけないと思わせるテーマが多かったってことなのかな。いやはやIchigoJamなめてたわ。タイトルが「IchigoJamをなめてみたら」だからピッタンコではあったんだけれど。
でももう、IchigoJam単体で書ける基本的なことはほぼ書き尽くしたかな。
あとはこれのシリーズでIchigoCakeだのIchigoDyhookだのと美味しそうなタイトルがいろいろ出てるのですが、そのあたりは私がよっぽど気が向いたら手を出してみることにします。それでは私はこの辺で…
(おいコラ、去る前に大事なことを忘れちゃいないか?)
え?いま私に語り掛けたのは誰?
(俺が誰かなんてことはどうでもいい。
お前の心の声か、もしくは影さんのダークサイトとでも思っておけ。
それよりお前、第5回目の連載でこんなことを言っていたのを覚えているか)
何だって?どれどれ…
IchigoJam、限界突破!(壱ノ型) より抜粋
連載の最後には自作のプログラムを何かしら披露することを目標にやっていきたいと思います
ぎゃー!!!!!
何でんなこと言ったのよ私。
そもそも私は一介のデジモノ好きであって、プログラマーとかでは一切ないつもりなんだけど…。
まだIchigoJamのリファレンスも読んでないし、そもそも私、ここに書いたくらいしかプログラミングの知識ないですよ?
まぁしかし、やるって言っちゃったからには何かしないとな…。
わかりました。何かします。
地球が滅んだあととかになるかも知れませんが、IchigoJamで動くものを何か作って、それでこの連載を締めるとしましょう。
あーあ断言しちゃったよ作るアテも何もないのに。
この連載が締まる日が来るのか。それは神にも分かりませんが、あまり期待せずに以下次号!
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お、Amazonでまた売り出したね。
なおキーボードや電源等は別途必要なのでそこはご注意を。
電子工作に自身のある方向け。
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