私的Plastic Treeベスト10

こんちゃ。やることなさ過ぎて発狂しそうなんでnote書きます。前回はTHE BACK HORNでしたが今回はPlastic Tree。音楽性が真逆だ。
因みにそこまでマニアックな選曲ではないのでPlastic Tree聴いてみたいけど何聴けば良いか分からないって人の指標にもなるかもしれません。あくまで個人的なランキングなので参考までにって感じですが。


10位 最終電車

プラに限らずこういうシンプルなフォークっぽい曲が大好きなんですよね。
歌詞的には遠くの街に住んでいる恋人に会いに行った、その帰りの電車の中の心情を描いた曲なんでしょうけど、私はこの曲を聴くと、2人で旅行に出かけた帰りの電車の情景を思い出します(プラの曲は私の恋愛的な意味での思い入れがめちゃめちゃに強いので、今後のランキングも大体こんな感じです)。


9位 スロウ

プラの曲って基本的に繊細な雰囲気の曲が多いんだけど、その中でもこの曲はまるで硝子細工のような、今にも壊れてしまいそうな曲。秋の陽だまりのような印象を受けます。
サビの竜太朗さんの歌声の浮遊感が凄い。こんな歌い方をできるのはこの人だけだと思う。メロディーはめちゃめちゃ綺麗でキャッチーだけど竜太朗さんの歌い方的にかなり癖が強い曲なので、他の曲を聴いて彼の歌い方を心地良く感じるようになってから聴いた方が良いとは思います。


8位 記憶行き

ピアノの伴奏が印象的なバラード。この曲も歌詞が良過ぎて紹介したい部分がいっぱいあるんだけど、いちばん好きなのは「消せないメールだらけ。携帯を開けば、夢灯り。」って部分。失恋あるあるだ。しんどくなってきた。


7位 ノクターン

14枚目のアルバム『doarAdore』の最後から2番目の曲。
「あなたまさしく天使でした 思い出すたび惚けてます 優しい言葉ならどれほどか 時には嘘さえついてくれました」って歌詞が大好き。こういう恋人との別れとか失恋みたいな歌詞って竜太朗さんが書くことが多い気がするんだけど、この曲はベースの長谷川正さんが作詞してます。何というか意外だ。
サビで一気に寂しさが爆発する感じが良い。忙しなくチャキチャキ鳴ってるギターが感情爆発してて好き。アルバム最後の曲の「静かの海」とセットのイメージ(静かの海も超名曲です)。


6位 スピカ

アコギの音色が印象的なバラード。最初聴いた時ずり〜〜〜って思った。メロディーも最高だし歌詞も最高なんだもん。そりゃ良い曲だわ。
スピカっていうのは乙女座のいちばん明るい星の名前で、これが連星なんですよね。それを「ふたつある星をひとつの名前で呼ぶってたしか君から聞いたな」と、恋人との思い出として歌詞に組み込みながら、いつも一緒に過ごしていた2人の関係になぞらえる竜太朗さんの技量が凄い。あと「割りきれない恋 分数で解いた 答えは誰かと同じでいい」って歌詞も凄い。やば。こんな表現どんな言語野してたら出てくるんだ。
でもいちばん好きなのは「もう、会えないな。もう、会いたいな―――。」の一節。ここに至るまでの歌詞が比喩表現をふんだんに取り入れた技巧的なものだったぶん、最後のストレートなこの一節がぐっと来る。


5位 プラネタリウム

これも失恋の曲なのかな。あまりはっきりとは書かれていないけど。
「あのね、思い出は痛いくらいきれいだから 鍵をかけていつまでもボクに閉じこめなきゃ――――。」とかしんどい。聴いてて苦しくなってしまう。
サビの伸びやかな竜太朗さんの歌声が心地良い。何もないボクはどこに行けばいいのかな。


4位 涙腺回路

雨の曲。よくバンドサウンドだけでここまでザザ振りの雨を表現できるな。アルバム曲だけどライブでは結構頻繁にやってるイメージ。疾走感満点のサビのメロディーと歌詞が良過ぎる。
ライブだとラスサビの「もっともっと」の部分で叫ぶように感情を爆発させる。良い。


3位 「雪蛍」

はい好き。冷たい冬の失恋ソング。全編通して歌詞が最高だけどいちばん好きなのは「忘れても悲しい?願っても苦しい?」の一節。わかる〜〜〜〜〜〜。
メロディーも最高。サビのコードは多分小室進行だと思うんだけど(違ったらごめん!!!!)プラはこのコード進行あんまり使わないイメージ。
前回紹介したTHE BACK HORNの「冬のミルク」と並んで、冬が来る度に聴いてしまう曲です。言うて年中聴いてるけど。
因みにかぎ括弧付きで正式なタイトルです。


2位 リプレイ

めちゃめちゃに失恋してる。ほんとに失恋の歌ばっか歌ってんなこのバンドは。最高。いちばん好きなのは「あー、そうでした。俺、こんなでした。君と会う前、自分嫌いでした。だから胸のいちばん奥で君の名を呼ぶんだよ。」ってとこ。プラの曲って一人称は「僕」が多いと思うんだけど、ここで「俺」っていう一人称を使ってくるのが凄くリアルで良い。
何気に展開が凄い。同じサビのメロディーでも3回とも雰囲気が全然違う。メロディーはあくまでキャッチーなんだけど、複雑な展開で様々な感情や情景を表現するプラのアレンジ力が表れています。2回目のサビの後の「確かなものなんていらないや。」の部分が大好き。
まぁ展開がどうとかアレンジがこうとか言っても、この曲はとにかく歌詞の思い入れが強すぎる。実は高校生のころに初めて聴いた時はそこまで刺さらなかったんだけど、大人になって恋愛の苦しみを知ってから聴いたら痛いくらい刺さってしまった曲。


1位 梟

ベタだよな。わかるよ。ごめん。でもいっっっちばん好きなんだ。確か初めて聴いたプラの曲。「これは多分、恋愛療法。副作用はいまだ抜けず」って歌い出しでもうビビった。胸につっかえながら呟くような竜太朗さんの声でまず引き込まれるし、この一節を聴いただけで「この人の書く歌詞は良いな」と思わされた。
「リプレイ」とか「スピカ」も同じ失恋の曲なんだけど、その辺の曲は何というか割と穏やかに、諦めみたいな感情を伴いながら過去を思い出してるみたいな印象があって、一方でこの曲は本当に感情がぐっちゃぐちゃで、ひたすら愛しくて苦しくて仕方がない感じ。ラスサビ前のCメロでやっと過去と決別できそうな雰囲気が出てくるけど(「送らないメールを書いた儀式も今日を最後に止めにします。」とか)(これもめちゃめちゃ良い歌詞)、それもこのまま相手のことを想い続けていたら自分が壊れてしまうから、何とかして忘れようとしている、みたいな印象を受けます。いや共感でき過ぎて辛いな。何ならそのまんま今の私だ。
メロディーとかアレンジも最高。夕暮れなんだけどほとんど夜になりかかってて、西の空が僅かに赤黒く見えるような、そんな時間帯の印象。竜太朗さんの咽び泣くようなサビの歌声が切ない。


まとめ

はい。以上10曲でした。もっとコアでマニアックな選曲を期待していた海月のみなさんはすみません。あとそういう方なら分かったと思うんですけど、初期の曲があんまりランクインしてないんですよね。これは単純に私の好みの問題で、初期の幼児的で病的な世界観の曲よりも、リアルな失恋の曲が好きってだけです(どうでも良いけど2007年〜2010年あたりのシングルとかずっと失恋ソングでしたよね)。いや初期の曲も普通に好きなんですけどね。
私は基本的に、音楽を聴く時にそこまで歌詞を深く聴いてないというか、歌詞よりもメロディーが大事みたいなスタンスでいるんですけど、プラに関してはメロディーが良いのは勿論のこと、歌詞に感情移入しまくりで聴いてるなって思いました。
最後に、ランクインはしなかったけど入れたかった曲をざっと挙げていきます。

・「ぬけがら」
・3月5日。
・サーカス
・雨ニ唄エバ
・讃美歌
・黒い傘
・真っ赤な糸
・テトリス
・アローンアゲイン、ワンダフルワールド
・サナトリウム
・ムーンライト――――。
・バンビ
・くちづけ
・ライフ・イズ・ビューティフル
・雨音
・影絵
・静かの海
・エンドロール。

特に「アローンアゲイン、ワンダフルワールド」と「ライフ・イズ・ビューティフル」、「静かの海」は何とかして入れたかったですね。ベスト15とかにしても良かったんですけど私の気力と体力的に10曲が限界でした。
そういや最近またサブスクで聴けるプラの曲増えましたよね。このまま全解禁して欲しいです。いやアルバム全部持ってるけどやっぱサブスク解禁してた方が布教しやすいんで。
んじゃまぁ私は煙草吸いながら梟聴いて寝ます。読んでくれた方はあざしたー。

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