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グリコ森永事件・実行犯と過ごした日々の告白。PART3


「警察はなぜ敗れたのか?」この文言はとても面白いですね(笑)
答えは簡単です。警察の中に共犯者がいるから。

作家・高村薫氏の言葉に、「人生の中に、未解決事件があるということ。」というものがある。多くの人は、幼いころから未解決事件に出くわしながら成長する。あの時なぜ、親に叱られたのか?あの時なぜ、友達に殴られたのか?などなど原因を突き止められずに人はいつしか自分なりの理屈で納得させようとするが、解決することはない。それは、根本的原因を解明できていないせいだ。もし、いじめの問題にぶちあたったたのであれば、そこから逃げてはいけない。その問題に直面すべきなのだ。いじめられる側にも原因がある?そんなものはない!そんなこと言われて自分を納得させようとしてはいけない。
グリコに問題はあっただろうか?ない。あったとすれば、金を持っていたことと、家庭内の秘密を握られてしまったことだ。家庭内の秘密については、非常に重要な肝となる部分だが私はこれについては言及しない。
ここではなぜ、私のお客さんが実行犯だと気づいたかについてだけ書いていく。

それでは、最終回「PART3」私がお客さんから聞いた話。

私のお客さんは、湯水のようにお金を使った。明らかに普通に仕事をしている人の金遣いではないのは、誰の目にも分かった。だけど北新地というのはそんなお客さんであふれている。金を使わせたらいい、それだけの話。例えば、土地成金の息子がアル中になって毎晩新地の通りを徘徊していたとしても誰も心配しない。いやむしろ、黒服はわが店へと競って袖を引っ張る、そんな世界。誰も正気の人間はいない。みんな狂気の世界で生きている。
食事中によく、「キツネ目の男に間違えられた。」「警察の取り調べを受けた。」とギャグのようなノリで私や飲食店の店主に面白おかしく話した。
もちろん、皆、信じない。お金の力で「上客」だと思わされ、私達はそれを笑い話にしていた。
きっと大事な金づるを逃したくないという思いが正常な判断を失わせていた。

ある日、車の中でお客さんが話し始めた。昔は貧乏だったと。幼い子供を助手席に寝かせて白タクをやっていたと。その時に、子供にと白タクの常連客から「レゴブロック」をプレゼントされた。それがものすごく嬉しかったと言っていた。
そのお客さんをすっかり信用し、仕事を請け負った。そして大金が転がりこんだ。それを元手に貸金を始めた。ヤクザに金を貸していたが今度はその金を狙われるようになっていく。警察もヤクザも泳がせてる時は目をつぶる。そしてその金を隙をついて奪う。逃げ場を失ったおきゃくさんは、北新地のあちこちの店に助けを求め、門前払いをくらい、そして行方がわからなくなった。
もちろん、この世にはいないと思う。消されたはずだ。

仕事を請け負い大金が転がりこんだ話を40年経って思い出した。このタイミングで。

現在、グリコはシステム障害によって膨大な損失を出している。

またしてもきな臭い問題が起こっている。
40年前の事件との関連性があるのか?ないのか?注目したいと思う。




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