衆議院選挙、とりあえずのまとめ

20時からのテレビの選挙特番をTwitterのタイムラインを追いながら延々観ていたのですが、とりあえずのまとめ。

自民党が25議席前後減らした分だけ維新が25議席前後増やし、公明党を抜いて野党第2党となった模様です。立憲民主党は議席減。れいわ新選組はいくつか議席を獲得・・・恐らく夜が明けるまでには数字が若干変化するでしょうから、この程度のおおまかなまとめとします。

大阪で維新が全員当選し、自民が全員落選したことが話題となっています。自民批判票のすべてを維新が取り込んだ形になります。

これについては、大阪メディアへの露出、大阪人の歪んだ反骨心、どぶ板戦術の徹底などが分析されています。

立憲民主党のいろいろな意味での限界が露呈した選挙、という批評も多いようです。連合と縁を切れないこと、自分の党のアイデンティティへのこだわり、れいわを含む選挙協力への融通の効かなさ等の指摘があります。

また、選挙当日になってやっと報道されるようになった、投票所の繰り上げ閉所の問題も非常に批判を集めています。当日開票へのこだわり、経費節減などが理由とされますが、夕刻遅くにならないと投票に行けない層を排除しする形になることにはかわりがありません。

自民党大物議員の、少なくとも小選挙区での落選(比例復活も多かったですが)などもありましたが、結局維新の一人勝ちという点が際立った結果に至ったという意見が多いようです。

岸田政権である限り、安倍政権のような極端な方向性を実際には実行に移せないだろうし、いくら自民公明維新で議席3分の2を超えようとも、参議院は3分の2いかないわけですから、憲法改正論議については、来年の参議院選挙こそ真の分かれ目といえるという意見も目につきます。

自民も、公明とのバランスを考えながら維新とどれだけ協調するかは難しいところもあるでしょう。

ちなみに岸田首相はすでに一時金の給付は考えると表明しているようで、こういう点は抜け目がないですね。

政策論議についてマスコミが具体的にあまり取り上げなかったために「贔屓の」政党の候補にムードで投票する流れが変わらなかったのではないかという批判もあります。

いずれにしても、単に政党ではなくて、個々の議員の日頃の活動で判断していくことは大事かと思いますし、政治や経済について、Twitterレヴェルでもいいから、日頃から、多様な立場の意見や情報を目にし続け、自分なりの見解を持つことは大事だと思います。

主権者である国民として、自分の社会的・経済的状態を生活者・当事者としてどう理解・分析し、足が地に着いた形で、自分の職域や、家庭人として可能範囲でいいから、立場を明確にし、発言や行動をしていくことの重要性があることには変わりがないでしょう。

こうした情勢についての、王子のきつねさんのコメントです:

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立民は、野党(とくに共産党)共闘しないと小選挙区を落とし、共闘すると比例代表で議席が減るという、「前門の虎、後門の狼」状態です。

政策的にも精彩を欠き、消費減税にも消極的で、未だに均衡財政にこだわっている。経済オンチがブレーンwなので、しょうがないのかもしれません。

維新は、私の選挙区(東京12区)でも健闘し、公明候補には敗れたものの共産候補には勝ちました。自民党に嫌気がさしても、立民・共産には投票せず、維新に投票する。維新は、自民党以上にヤバイ政党なんだけど、よくわかってないですね。

れいわが3議席取ったので、比例票は「死票」になりませんでした。山本太郎1人で30人分働くので(ゴキブリかw)、国会は楽しくなると思いますw

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更に、立憲のブレーンとは山口二郎氏か? とお尋ねしたところ、

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彼は政治学者なので知らなくてもしょうがないと思っています。こたつぬこ氏や市民連合の大学教授の方も、政治学者だから、経済オンチでも仕方ありません。ただ、彼らの立民上げ/れいわ下げツイートを読むと、とてもムカつきますw

問題なのは、野口悠紀雄氏と浜矩子さんで、財政破綻するって何度も予言してそのたびに外しているのに、未だに立民の支持者が信じていて、困ってしまいます。

里山資本主義の藻谷浩介氏や『アベノミクスにヨロシク』の明石順平氏、千葉商科大学の田中信一郎氏とか、こちらの面々は経済学者ではないのに、なんで経済ブレーンなのか、ホントに謎ですw

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・・・とのことでした。

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