「人の心などわかるはずがない」(河合隼雄)
♪君のことがわかるとたやすく言えるカウンセラーに
♪なぜクライエントはついて行くのだろう
♪そして泣くのだろう
(以上、中島みゆき「空と君のあいだに」の替え歌)
いずれにしても、クライエントさんへの「理解」ということを安易に口にできるカウンセラーは、おかしいと思うわけです。
クライエントさんのことを、より深く「理解」して行けるのは、クライエントさん「自身」だけだし、しかもそれはクライエントさんの「義務」ではなくて、「権利」なんだよね。
「『解釈』は、否定されるためにある」(北山修)
一般論として、例えば、
「不登校児の心情は、このような状態」
「発達障害の人は、こんな心理状態にある」
などということを「学んでおく」ことの意味自体を否定しているわけではない。
ただ、そういう「お勉強」で「わかったつもり」には、決してなってはならない。
そうした「知識」は括弧に入れて、目の前のクライエントさんと向き合う必要がある。
そして、
カウンセラー: 「あなたの気持ち(状態)は、こういうことなのかな?
つまり・・・(中略)・・・
もし、違和感があれば、遠慮なく教えて欲しいんだけど」
クライエント: 「そうではなくてですねえ・・・」
・・・こうしたやりとりになるのが、ベスト。
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