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プロオレラー手引書⑫:骨折が疑わしい民たちの駆け込み寺

「足の指って簡単に折れるのね」そう痛感した経験のある皆さまごきげんよう。

そうなんです人間の骨は案外もろいのです、タンスの角に小指ぶつけたくらいで折れます。

「崩し」というアクロバティックな盆踊りの踊り子である私は毎夏2,3,4本の足の指を骨折しており今年の夏もキッチリ折る予定です。
20代後半でもう折れていない足の指は1本もないほどポッキポキに折り続けてきましたので、私の足指骨折は夏の風物詩、夏の季語として使っていただけます。
足の指を最初に折った1回のみ病院に駆け込みましたが、2ポキ目からはキリがないので自力で治しています、だって毎年折ってんだから。
もはや足指骨折はプロの域で、医者でもねぇのに骨折の解説が出来ます、しかも各指ごとの。
だって10本の足指のべ100回弱折ってるから。

そんなプロオレラーである私のブログは骨折が疑わしい民たちの駆け込み寺となり、残されたコメントは閻魔帳として記録される羽目になります。
いかんせん骨折が疑わしい人しか辿り着かないので、コメントの内容が不安でいっぱいになっていることもしばしばです。
検索して私のブログに辿り着いているということはその骨折は大丈夫なヤツですよ。
折れててもたぶん歩けているでしょう、検索してる余裕があるんだから。

私の知り合いに交通事故で足首の骨がバッラバラに砕け、大学病院での大手術と何年にも及ぶロボットのような動きになる金具でのガチガチ固定を経て、奇跡的に骨が復活した人がいます。
その知人が言うんですよ。
「馬さんまた骨折したん?病院行かずに治すん?いや~スゴイわ~毎年折ってるんやろ?私なんて1回でもういいわて思うのに~」
イヤイヤイヤイヤ、レベチ・レベチ!
私の骨折なんていつも軽症やから!
アナタは足が逆方向にひん曲がってたんやで!
ね?上には上がいるでしょう?どんな世界にも。
大丈夫じゃない骨折は検索する余裕なんて、ないんですよ。
検索する余裕がある骨折は、病院に行かなくても大丈夫なヤツです、痛いだけやから。

この記事に辿り着いたアナタは只今、骨折が疑わしい状況でしょうか。
それならば私のブログに駆け込んだ骨折が疑わしい民たちの生の声と同じ心境かもしれませんので、同士の叫びをご覧ください。

骨折が疑わしい場合に病院に行くとレントゲンを撮りますが、骨が透けて見える写真が出来上がってくるので骨折か骨折じゃないかはレントゲン技師が言い当てます、たぶん。
誤診したのは医者ではなく、柔道整復師(ほねつぎて書いてる接骨院の先生/先生て呼ぶけど医者ではない)かもしれないですね。
接骨院はレントゲン画像診断がありません。
いくら医者でも骨が折れてるか折れてないかはレントゲン見ないと何とも言えないんじゃないでしょうか。
プロオレラーの私(もちろん医者じゃない/患者のほう)は病院に行かずに骨折を治していますが、見た目と痛さの経験値で「折れてるな」と予想してるだけです。
完治したと感じるまでに何週間かかったかで「ポッキリいってた」「ヒビだった」と逆算しているので、骨折の程度も治りきるまではわかっていません。
わからないままカンでやってるんですよ毎年、骨折の自然治癒を。

ミルニングは私のブログのサブタイトルで、

どうでもいいことをついつい考えてしまいキリがなくなってしまっている状態を指す言葉で私の造語です。
考えてみるing形ミルニングなんですよ、初めて説明しましたけど。

私はミルニングさんではなく筆名を千徒馬丁(ちとばてい)と言います、久しぶりにルビ振ったけど今日は名前だけでも覚えて帰ってもらえればな~なんて思ってマス。
「ちと、待てぇ~い!」の千徒馬丁と覚えてくださいね、この一文も久方ぶりに書きました少量の毒を盛っておりますが命に別状はございませんのでどうぞ最後までお読みいただければ。

はじめてのおつかいとはじめての骨折は、きっと不安でしょう。
でもどっちも2回目はちょっと面倒臭くなり、3回目からは「ほっときゃなんとかなるな」てなります。
おつかいを頼まれてもほっときゃ誰かが行くし、骨を折ってもほっときゃ勝手に治ってます。
ほっといたらいいです、おつかいならイタい人間と思われ、骨折なら自分が痛いだけですから。
イタイ以外の支障はございません。

私に良いアドバイスが出来るとすれば、テーピングで痛いのをマシにする技術くらいです。

骨折が疑わしくとても痛いのならお試しください。

医療機関を受診してレントゲン画像診断で折れてなかったのなら、それはそれはもう立派に折れてません。
私が17歳の時に折った手首はレントゲン技師が「別の角度から見ないとわからんからもう1枚」とレントゲンをおかわりするほど見えにくい亀裂骨折でしたが、明らかに質の違う痛みで、夜中に起きて泣くほどでした。
爆睡する17歳が目が覚める痛みです、泣くほどの。
手首ならほんのちょっとの亀裂が入ったダケでも尋常じゃない痛みなんですが、足の指だったらイけます。
手首ほど自由自在に動かせないのが足の指なので、足の指だからボッキリ折れててもイけるんですよ。
骨折の痛みは打ち身や捻挫の痛みとは別物です。
骨折した部位により我慢できる痛みかどうかの違いが生じます、動かせる部位が折れたら動かした時には痛いです、折れてんだから。

毎年足指骨折をしている私の感覚がきっと狂っているのだろうとは思いますが、私は骨折を軽く見積もりすぎているのでしょうか。
交通事故だったか何かで足のレントゲンを撮った時「もうだいぶ前に治ってるけど親指を粉砕骨折しとるで?これ相当痛かったやろ?」と医師についでに報告されたことがありました。
あ~あのヒールてこんなに痛い履物か~て思ってた時、あれ骨折やったんか~納得。
て思ったんですけど、同じ骨折でもこうも人によって感じ方が違うなんて。
そりゃ毎年骨折してる人のほうが少ないとは思いますが、1ポキで3年に渡り影響を受けているだなんて。
私なんて1ポキの翌日には盆踊りに行き2ポキ目の負傷を負っても翌日には2本の足指骨折をテーピングして盆踊りしばきに行きますねんで?
3年もはしがまん・しがまん、1日もしがみません、しがんで19時間。
ガムやったらもう十分アジ無いで。
骨折をしがんでる人もいる事実を重く受け止め、ちょっと真面目に返信をしておりますので、しがむタイプの民たちは参考にしていただけますと幸いです。

私は11年前に難病を発症し現在2つの臓器が腫れている状態なのですが、どっちも「痛い」という症状を呈しています。
それにより痛みの更新がされたわけですが、骨折の痛みと臓器の痛みとどっちのほうが痛いかと言われたら、臓器です。
臓器は常に激痛というわけではなく波がありますが、痛みが悪化した時の鎮痛剤として医療用麻薬を使います。
麻薬で鎮痛する痛みはだいぶと末期で、通常の鎮痛薬が効かないからです。
骨折の鎮痛剤として麻薬が処方されることはまずありません。
ロキソニンやボルタレンあたりで鎮痛できるからです。
私は足指骨折で病院に行かないので鎮痛剤すら飲んでません、

だって内臓の痛みのほうが強くてかれこれ11年耐えてんねんで?
骨折の激痛は続いても最長10週間よ、なんなら一番痛いのは骨折翌日からの5日間、ヨユ~余裕。
外科医が言ってましたよ、病気が原因で痛みながら死んだ人はいるけど、痛みが原因で死んだ人はまだいないんですって。

痛みがかなり和らぐとの証言を得ましたので、痛みを和らげたい骨折民は是非お試しあれ。

テーピングを「した」ほうがいいか「しない」ほうがいいか、と聞かれたら「ひとによる」です。
自分がいいと思うほうを選んでください。
絶対に足の指が曲がらないように骨を復活させたいなら病院に行ってギプスをしてもらったほうがいいし、何もしない素足のほうがラクで一番ストレスが少ないと感じるならテーピングなしで過ごしたらいいです。
折れた骨が一応くっつくのに6週間かかりますのでね、その期間にどうするのが「いい」と感じるかはアナタの私感が全てです。
痛みの感じ方も和らぎ方もアナタしか味わわないし、どういう動きをするかもどういう予定があるかもアナタ次第ですので、その時々でアナタが「いい」と感じる選択をするしかないです。
ちなみに私が毎年折っているのは「テーピングすんのめんどっち~な~もう放置でいいや~また折れたら折れたでいいし~痛いのガマンしたらいいだけやから~」の「いい」の選択をしているから、このザマなのです。
「いい」にもいろいろあんねん。

足の指の骨折は病院に行かなくてもイけるで!痛いけど。

足の指の骨折が疑わしい状態で、検索をして私の骨折記事に辿り着いている皆さん、病院に行くか行かないかを迷っているくらいなら、行かなくても大丈夫ですよ痛いだけですから。
骨折と口内炎はほっといても元に戻る二大症状です。
骨折して5日目までが一番の耐え時ですので、あまりの痛さに鎮痛剤処方目的で病院に行きたくなったら5日以内に行くのがベストでしょう。
6日目以降なら痛みのピークはもう過ぎてますから、服薬しなくてもテーピングで凌げますよ。

医者でも骨透けてるレントゲン画像じゃないと折れてるかどうかわかんないと思いますし、骨折のプロを自称する私は医者じゃなくて患者のほうですからねぇ。
プロオレラー目線の見立てでよいとのことなので、内出血度合いの骨透けてない画像を見てみました。
現在折れてそうで内出血しているというかたは見比べてみてください。

痛々しい見た目になっていますね。

最初に骨折をする17歳まで私は骨折をしたら「ポキ」て音くらい鳴るもんだと思っていました。
指や腰や膝を自らポキポキ鳴らしているので、折れてなくてこんだけ音鳴るんなら折れたらもっと鳴るもんだとばかり。
100回弱折りに折ってんのに1回もそんな音、聞いたことございませんの。
ま、私が折る時はだいたい大音量で盆踊り曲が鳴り響いてるんでね、鳴ってたとしても聞き取るのは至難の業なんですが。
折れた時の感触としては「ポキ」よりも「グジョ」です。
「ポキ」という乾いた感じよりは「グジョ」「ワジャ」みたいなジューシーな感じ。

骨を折り慣れてるゆぅたらア~タ、バレリーナか私かええ勝負でっせ。
骨折り損のくたびれ儲けはプロレスラーかプロオレラーかてなモンですねんホンマによ~ゆわんわ。

#創作大賞2024 #エッセイ部門


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