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子どもの『あれ』に触れていますか

ありがとうございます。元中学校教師のちーたろう先生です。

私の記事では、子育てに奮闘するお母さんやお父さんに向けて、今日からすぐに使える教育法や、大人にも通じる学習方法などをお伝えしていきます。

今回は『子どもの『あれ』に触れていますか』というテーマでお話します。


子どもが幼いうちには、よく『あれ』にさわります。赤ちゃんのときは毎日さわるのでは?小学校低学年ならまださわります。小学校高学年になると徐々にさわらないかも・・・。

『あれ』とは『』のことです。みなさんは、お子さんの手をさわっていますか?子どもと手をつなぎながら歩いたり、寝かしつけるときに手を握ったりすることはありますよね。

ただ、子どもが大きくなって思春期に入ってしまうと、恐ろしいくらいに子どもの手には触れなくなってしまいます。それでも、さりげなく手に触れてほしいんです。


【手に触れたほうがいい理由】

なぜ手に触れたほうがいいのか。それは『身体的接触は親密度を上げるから』です。人は体が触れ合う相手に好感をもちます。握手やハグ、肩を組むなど、私たちは様々な身体的接触をしています。その中で、最もかんたんなボディタッチが『手をさわる』ことです。

たしかに、ハグや肩を組むというのは、誰とでもできることではありませんし、子どもが大きくなったらやりにくいことです。ただ、握手のような手に触れる行為は、誰とでも気軽にできるのです。

手に触れる行為は多くの場面で用いられています。
外交の場面での握手は、おたがいの親交を示しています。コンビニでお釣りをもらうときにそっと手に触れられると、少しうれしい気持ちになります。何かうまくいったときは、ハイタッチをして喜びを共有します。

このように、手が触れるとポジティブな気持ちになるのです。


【日常的に手に触れよう】

手に触れたほうがよい人間関係が築けるので、親子においても日常的に手に触れてみましょう。いくつか例を挙げてみます。

●手をつないで歩く
●寝かしつけるときに手を握る
●約束事をするときに手を握る
●「いってらっしゃい!」のハイタッチ
●子どもが何かをがんばったらハイタッチ

手を握ることよりもハイタッチのほうが気軽にできます。子どもが思春期に入ってもハイタッチなら継続できるかもしれません。


【余談:学校では】

学校でも手に触れることの心理効果を利用することがあります。

『アイスブレイク』という、おたがいの緊張を解いたり打ち解けたりするためのアクティビティーがあります。そのなかには手をつなぐことを前提にしたアクティビティーがあります。たとえば『人間知恵の輪』では、おたがいの手を握り、腕の中を潜り抜けます。

古くからの遊びの中にも手に触れるものがあります。例えば『手つなぎおに』では、鬼につかまったら手をつなぎながら走ります。他には『花いちもんめ』では、初めから手をつないでいますよね。

先生方のなかには、意図的に手に触れるようにしている人もいます。例えば、帰りのホームルームが終了したときに、児童にさよならのハイタッチをする先生がいます。他にも、体育祭や文化祭などで、児童・生徒を鼓舞するためにグータッチをする先生もいます。子どもたちとのスキンシップや緊張緩和などの効果があります。


【まとめ】

手に触れることで親密度が上がったり、ポジティブな気持ちが増幅されたりします。手に触れる機会はたくさんありますので、たくさんお子さんの手に触れてください。

最近はウイルス感染を気にして人の手には触りにくくなりました。手と手のスキンシップが減っているからこそ、せめて親子では手を触れあいたいものです。

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