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焦ってばかりだと足元さえ見失うから

生い立ち上、12月から3月の受験期がいちばんきつい。フラッシュバックの嵐、毎晩うなされる悪夢。親父の顔が生き霊のごとく立ち昇り、弟の幻想を蹴り飛ばす。蹴り飛ばした足は壁に当たり、隣の夫が飛び起きる。それがぼくにとっての「冬」だ。

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1,532字
ぼくの地下室にも、あなたの地下室にも、理不尽に傷つけられて息も絶え絶えになった猫がいると思う。その猫たちを一緒に拾い上げ、慰撫する場所になったらいい。

地下室の猫を拾い、ほこりを払ってブラッシングして、頬ずりしたりお腹に顔を埋めて匂いを嗅いだりする文章たち。

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