化粧をして男物の服を着るわたしは、永遠に「少年」ではいられない
InstagramやWEARでフォローしている好みのファッションのアカウントの方たちは、いつのまにかみんなわたしより年下になってしまった。竹宮惠子『風と木の詩』のジルベール・コクトーにいまだ憧れ続けるわたしは、「年相応」になれないまま30歳まで2年を切っている。
30歳は節目の年齢だ。別に30を越えたからといって突然老け込むわけではないけれど、理想像の「美しい少年」からますます遠ざかってしまうことだけはたしかである。
いちばん最初の決定的な絶望は、初潮が来た日だった。小学