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新しさを迎える

noteをはじめてふた月になります。
このふた月で日々の送りかたが変わりました。

自分とことばをもういちど結びあわせて、ひらいてゆこう、そう思ってはじめたnoteでした。もちろん書くことは、好きであるし、それを思い出せたし、またそれをだれかが読んでくれるありがたさも感じました。
ただまったく予想していなかったことは、たくさんの人と出会えて、その人たちの書くものを読む、それがあまりにも面白かったことで、それが結果的に日々を変えてくれたと感じています。

ひと月目はただただすべてが目新しく、漕ぎ出した場所で波とともに動きまわっていた感覚ですが、ふた月めは水に潜り、たぷんたぷんと沈んだり浮き上がったりして水のたっぷりした質感と豊かさを受けとった気がします。たくさんの人たちとかかわりあいながら呼吸するように読んで書いて暮らすなかで、ものごとの深まりを実感しました。


読むことは、ほんとうに楽しいです。
どんな言葉でも、その人の息遣いが感じられるととても心惹かれます。

負担になるといけないのであまりお伝えはしてきませんでしたが、みなさまの記事で取りあげられていた本なども、実はもう何冊も読んだりしています。
今までは本と自分というふたつのなかで、相手の声にしんと耳を澄ます、というような読みかたでしたが、「あの人はこれをどう読んだのだろう?」「どこが心にふれたのだろう?」「あの人が言っていたところはここだったんだ」と、もうひとりのことを思いながら読むのも、読みに立体感が出て面白かったです。
本以外にも、おすすめされていた音楽を聴いてみたり、動画を見てみたり、写真を見たり、自分がなかなか届くことのない場所に連れて行ってもらえた感じがして、楽しかったです。



半年を目標に書きはじめて2ヶ月が経過し、更新頻度は低いですがコンスタントにどうにか書くことができて、読んでくださるみなさまには本当に頭があがりません。
いつも、ありがとうございます。

読んでもらえること、スキをいただけること、訪れてもらえること、そうしたことにとても支えられてきました。

私について記事を書いてくださったiotoqさんアルーントレードさん、また記事をマガジンに入れてくださった楡森ゆりのさんたかやんさんhisataroh358さん伊集院秀麿さんも、ありがとうございました。
そして、コメントをくださったみなさまも、ありがとうございます。
言葉にされなかったら気づけなかったことを伝えてくださったことで、どれだけ救われたかしれません。
どう思われるかと考えだすと、ためらうことも多いのですが、やっぱり言葉にして伝えてゆくことはとても大切なんだな、と身に沁みて感じられました。



自分はなにができるか、をよく考えるのですが、やっぱり読むことは好きですし、だれかの声に耳を澄ませる姿勢をいつでもとっていたいと思っています。それは本だけでなく、自然や、人に対しても。書かれたもの、あらわれたものにかぎらず、書かれなかったこと、見えてこないもの、聴こえないはずのものに対しても、耳を澄ませていたい。
大きなことはできなくても、自分をひらいて声に耳を澄ませて、必要であればほんのわずか、紙一枚ぶんであっても、すこしだけ相手のほうに近づいて言葉を発することを、ためらいながらもできるようになりたいです。


自分も社会の状況もいつどうなるかわからないので、いまできること、たぶんありがとうと言うとか、これよかったです、と言うとか、あるいはだれかの落としたものやそこに落ちているものを拾うとか(実際的にも比喩としても)、そういうちいさなことを積み重ねて、大切なものを返していこうと思います。できなくなったとき後悔しないよう。できるうちに。無理のない範囲で。


今年もあとわずかですね。
勇気を出してnoteをはじめてみてほんとうによかったです。2021年も、こつこつ書いていくつもりです。
年末年始はゆっくりいろいろ整えたり読んだりしてすごそうと思うので今年はこれが最後の記事ですが、みなさまの記事はかわらず読みにいきます。
(ものすごい早朝にスキを押したりしてすみません…)



みなさまの書くものをいつも楽しみにしています。
出会えてほんとうによかったです。

よい年をお迎えください。
しあわせが訪れますように。遠くから祈っています。
2021年も、どうぞよろしくお願いいたします。


小川千紗


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