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智心ともみ
2020年6月20日 11:35
鳥モチーフ好きの私が表紙とタイトルだけで思わず購入した、小川洋子さんの『ことり』。淡々と綴られる、主人公「小鳥の小父(おじ)さん」の物語。小父さんのお兄さんは11歳を過ぎたあたりから、人間の言葉を話さなくなる。お兄さんは小鳥のさえずりを理解できる人だった。そして、そのお兄さんの言葉を理解できるのは小父さんだけだった。話は、家族4人での生活から、両親が亡くなった後の兄弟2人の生活、そしてお兄さん