見出し画像

【散文】問う、自分とはなにか

太古でも江戸でも昭和でもなく
今に生まれ今を生き

義務教育にプラスアルファ学んだこと
活かしもせず生き

人を生かして自分を殺し
崩壊しても絶命を拒んだ

幼い頃悲しみを知った
青春で怒りを覚えた
そして今…
何を感じているのだろう

愛に救われ
愛に泣かされ
愛は常に共にあったが
愛する人ほど遠のいていく

嗚呼苦しい
苦しみで生を感じる
脈打つ痛みで
意識を保つ

自分は死んでなんかいない
自分は消費なんかされてない
自分で選んだ結果だ
自分が作った未来だ

生まれた僕にエールを
薔薇でも虹色でもないけれど
泥道の中で砂金を見つける
そんな人生だ

きっと100年後語り継がれる時代
教科書に名は乗らずとも
DNAが受け継がれなくとも
たしかに命はここに残る

だから安心して死に給え
死んで新しい自分を生きればいいさ
死は確実に休息を与えにくる
だから安心して生き給え

戦争が起きている
それを忘れて生きている
皆自分で手いっぱい頭いっぱい
僕も冷酷な社会の一員だ

そうだ僕は冷たく甘い
夏に溶けゆくアイスキャンデー
甘い蜜だけ吸われ甘味を失い
透明になって消えていこう

それが僕の生き方なんだ
僕の喜びなんだ
誰に理解をされずとしても
誰が本当の正解を知っている?

長くなってしまった結論
僕はアイスキャンデー
何をせずとも時間は僕を溶かすから
せめて愛す人であり続けよう

この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?