戦時下での特異な人間関係を表した映画、『戦場のメリークリスマス』
『戦場のメリークリスマス 』 は、第二次世界大戦中の日本軍の捕虜収容所を舞台とした作品であ
る。この物語では、捕虜収容所内での日本人軍人と英国人軍人との価値観の衝突や戦時下での圧倒的なパワーバランスを描きながらも、そうした中での国籍や思想の違いを超えた人間同士の関わり合い、そして言語を超えたコミュニケーションの様子が描かれている。
特に、ハラ(ビートたけし)とロレンス(トム・コンティ) 、ヨノイ(坂本龍一)とセリアズ (デヴィット・ボウイ)の関係性に着目していきたい。ハラ