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悲しいことなんてこの世になにひとつない

できることならイライラせずにもの作りがしたい。

まあそんなことは不可能なのですが、イライラの種類をできることなら限定したい。書けなくてもどかしいとか眠気が鬱陶しいとかベリグなアイデアが思いつかないとかならいい。そのイライラは必ず終わるし喜びが待ってる。

予算がどうとかもまだ全然我慢できる。チラシ裏創作貧乏根性が染みついているので、お金がないなら頭を使えばよい。自分でできることは自分でやって、できないこととやらない方がいいことを人にお願いすればよい。辛い部分もあるけど、今できることとできないことを理解するのは大切。

嫌なイライラは、どうしようもない事や理解できない事。だから誰とやるかが大事。いい曲は、いい人と共に。今回の『ギャルバン!』は、誰とだったら今できることを最大限にできるかと考えてお願いした人が集まってくれているので、とてもいい雰囲気だと思います。

やっぱり私は、会話ができて、その会話がどのくらい楽しいかで人を好きになるようです。日々、人や自分に絶望するし、その分を回収してお釣りが来るほど人に救われてもいる。もうちょっと。あと少し。もうちょっと。あと少し。そうやって気づいたら何歩か進んでて、なにを落としたか分からなかったりする。

まったく何もしない日がない。今日は何もしたくない!絶対何もしない!と決めた日ですら、大小何かしている。スマホの電源を切り、パソコンを家に置いて、旅行にでも行かないと忘れない気がするから誰か連れ出してくれないかしらとも思うけど、そうまでして忘れたいかといわれると別にそうでもない。私のすることだし、ずっとこうなりたかった。だからいい。

なにかものを作るというのは、実際に作っている時間以上の準備期間が存在する。何倍もの時間、頭の中でずうううっと考えている。ほんとうにずっと考えてる。なにもかもが終わったり、次がはじまることでやっと考えるのをやめられる。日々夢中になって摂取するエンタメでさえ純粋な娯楽とは少し違う。

気づいた時に何かしてしまうのも、ずっと作るもののことを考えてしまうのも、そうゆうものだから仕方ない。だってなんか作るって、毎日の生活や、出会いと別れや、大切にしていることや、その人が生きてきたことそのものだから。みんなそうだものね。周りの作りたいものがある人たちみんなそう。

「悲しいことなんてこの世に何ひとつない」No Funの内田秋の言葉。悲しいことはもちろんある。たくさんある。悲しもうと思えばいくらでも悲しめる。でもものを作っているかぎり、悲しいことを悲しいままにしないで済む。だから、悲しいことなんてこの世に何ひとつない。ぜんぶ自分の人生。

私は好きな人の作るものが楽しみで仕方がない。この人がどんな風に生きて、どんなものに興味を持って、傷つき受け入れて、これを作ったのか。それが見たい。興味は好意である。過程こそが結果。私が作るものも見てほしい。これは一種の会話で、私は会話がすきです。もの作りたい人でよかったし、もの作る人のことを好きでよかった。希望しかないね。

出る側でしんどいことが続いていたもので、ここぞとばかりに作っている。時間かかってしまっていて申し訳ないけど納得するまでやらせてほしい。

出る時に作品をもっとこうしたいああしたいがある人って意外と少ないし、作る時に美意識のない人は意外と多い。出る側の時に多くを求めすぎるとしんどくなってしまうしうまくいかない。作る時は妥協じゃなく、任すとこ任す、ここは諦める、ができないとしんどい。全部を掌握しようとするとうまくいかない。

森良太がスランプの話してた時、ちょっと違うのかも知らんけど妙に腑に落ちた。やったことがある奴にしかわからん話ができるのって、やってよかったの最上級にあるところなのかもね。

たった一年前、なんにも仕事がなくて毎日バイトしてただ上京してきただけの奴だった。本当に辛かった。嫌すぎてがむしゃらに動いたら、いい出会いがあって、考え方も変わって、色んな経験して勉強して、文字にするとたった3行。文字にしなかったら数えられないほど。一言で陳腐に表現すれば「がんばって」いたら、自覚できるほどに人生が転がりはじめた。

私は怖いと言った。そしたら友達のなんちゃん(No Funギター)が間髪入れずに「すごいなあちいこ!がんばったんやなあ!」と言った。本当に思って言ってることとそうじゃないことくらい分かってしまうから、こんなに真っ直ぐ言われると泣きそうになる。もしかしてがんばったのかもしれないと思った。なんちゃんは「やっぱ無理ってなったらまたバイトすればええやん!」とも言った。私は「そやなあ!」と言った。

「応援してる」と周りの大切な人はみんな言う。私は応援されるようなことをした覚えがない。まだなにも成してないし、なんの結果も出してない。関わってくれる人に申し訳ないとすら思う。でもみんな言う。がんばってんなあ、すごいなあ、がんばれよ、お前は大丈夫、なんかあったら言えよ。

信じられないけど、私あなたたちのことは信じてるから、信じてみるわ。どうしようもなくありがとうなんだよな。どうやったら伝わるかな。いつか打算的に生意気になってしまったらどうしよう。何も思いつかなくなったらどうしよう。みんなが居てくれれば、そんなことにならないか。

『ギャルバン!』の制作日誌を更新しようと書いていたら寝落ちしてしまってた。今から書く。みんな観にきてね。


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SHIMAISHIBAI vol.2
『ギャルバン!』

脚本・演出  藤井千咲子
音楽       森良太

《会場》

六本木BIGHOUSE
東京都港区六本木5丁目18-2 大昌第二ビル B1
https://www.bighouse.tokyo/

《キャスト》

重松文
藤井千咲子
(以上、SHIMAISHIBAI )

大垣友(マチルダアパルトマン、第27班)
阿久津京介(DULL-COLORED POP)
Ayano
神近梨子
白山治輝

《公演スケジュール》

9月2日(金) 19:00    
9月3日(土) 13:00 / 18:00
9月4日(日) 12:00 / 17:00
(全5ステージ)       

《チケット》

ご予約フォーム
https://onl.la/FgvkGaj

♢一般(¥3,500)
観劇チケット

◇プレミアム(¥7,500)
観劇チケット+豪華特典つき
特典内容:サイン入りTシャツ、音源データ、公演映像、
ステッカー、公演映像エンドロールにお名前掲載

◇Aチケット(¥6,000)
観劇チケット+A特典つき
A特典内容:サイン入りTシャツ、音源データ、ステッカー

◇Bチケット(¥5,000)
観劇チケット+B特典つき
B特典内容:サイン入りTシャツ、ステッカー

◇Cチケット(¥4,500)
観劇チケット+C特典つき
C特典内容:音源データ、ステッカー

◇U18割(¥3,000)
18歳以下の方限定観劇チケット ※当日要身分証

◇遠方割(¥3,000)
一都三県以外からお越しの方限定観劇チケット ※当日要身分証

【お支払方法】
当日精算 ※現金のみ
※観劇当日、別途ワンドリンク代500円を頂戴します。


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