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「ご主人、育児に協力的で良いね」と言われない社会にしたいと思った話




「ご主人、協力的で良いね」にモヤモヤ

我が家は、共働きで家計も50-50. 家事も育児も分担してやっている。
家事などは特段ルールは決めていないが、食事を作ってもらったら、他方がお皿を洗ったり。その間はどちらかが洗濯をしたり、息子と遊んだり。
臨機応変に負担がどちらか一方に寄らないように調整するスタイル。

そんな我が家のスタイルを見て、よく言われる言葉
「ご主人、育児に協力的で良いね」にモヤモヤする。

最近は街でもパパがベビーカーを押す姿を平日でもよく見る。
きっと育休中のパパだろう。

授乳室でもよくママと一緒のパパを見かける。
話してみると「主人も育休を1ヶ月とってくれてて、、助かってます😌」と。

「助かる」ってなんかモヤモヤ… 

"協力的"とか"助かる"って感じるのは、あくまでもママの方に育児・家事の主があって、それをサポートしているのがパパのイメージ。

ただ、現代共働きが大多数な中でそれってなんか、おかしくないか?と思わずにはいられないのです。


モンテッソーリ教育についての映画「Edison's Day」から学ぶ

"Edison's day"はモンテッソーリ教育を題材にした短編映画。
といっても、30分のその内容は主に、Edisonくんの1日の様子を追ったもの。
1歳8ヶ月のEdisonくんだけど、朝起きてから寝るまで、とにかく自立していて、お洋服のお着替えから、朝ごはんのパンに自分でジャムを塗って、後片付けをして。夕食の準備はお母さんをお手伝いしてピザを焼く。
夕食の後は、ゴミ出しに行き、お風呂に入る。
もちろんできないこともあるので、その時は「Help please」とちゃんと声に出して助けを求める。

正直その姿は1歳8ヶ月でそこまでできるんだ!という印象。
ただ、ご両親は別に彼にそれらの"お手伝い”を強制しているわけではなく、
単にEdisonくんの”やりたい”という欲求を彼のペースでできるように、
隣で辛抱強く見守りサポートしているという感じ。
その積み重ねの結果、どんどんEdisonくんの出来ることが増えていく。

映画内でのご両親の言葉👇 
"We are not just around him. We include him. So in this way he feels that he is a significant member of this family. "

(字幕なしで見たので、正確じゃないかもしれませんが、意図は大体こんな感じかと "私たち彼の近くにいるだけではなくて、彼を巻き込むようにしています。そうすることで、彼がこの家族において重要な存在だと感じることができるから"

なるほど、これが鍵だなぁと思った。
本人がSignificant memberだと感じられるように、includeする。巻き込む。役割を担ってもらう。

これは子育てにおいてだけでなく、
"育児"という観点において、日本社会における男性に対しても、とっても重要なのではと思った

もしかして… 女性が、期待値を上げていくことが第一歩?

政府は少子化対策や日本の労働力の低下を危惧し、育児と仕事の両立がしやすい国を目指しているようだ。
その中で、男性の育児休暇取得率を上げることも目標に掲げていて、
2023年現在で17%の取得率を、2050年で50%まで上げるらしい

これからますます共働きが増えることは間違いないし、
個人的にもフィンランドでの留学経験から「男性も女性もtheyも子育てと仕事を両立できる社会」の実現に、少しでも貢献したいと思っているから、
カップルのどちらか一方に育児の負担がいかないことは、何より重要だと思う。

そのために今からすぐにできることはなんだろう?
まずは、下記2つかなと思っている。

  1. そもそもの期待値を、改める。上げていく。
    旦那が「協力的」だと言われたら。「普通ですよ」と返すことにしたい。
    これは相対的な問題ではなく、絶対的評価である必要があると思うから。
    パパが抱っこ紐で歩いてたり、ベビーカーを押してたりしても、ママがそうしていても誰も何も言わないように(ましてや褒めたりしないように)「そりゃそうだよね!」でいいと思う。

  2. "自分(女性)にしかできないという思い込みを捨てて、
    男性を積極的にincludeする
    母乳は女性からしか出ないし、そもそも出産は女性しかできない。
    だからこそ、女性は(自分も含めて)いろんなことが"ママしかできない”と錯覚してしまうことがあると思う。でも、本当にそうなのだろうか?パパができないのはやっていないからでは?
    パパが5回くらいやって、できなければ"自分が!"でいいと思うが、
    パパができないと決めつけて自分だけがやっていては、パパの育児skill upや経験する機会を奪ってしまうかも… 
    個人的には、ちょっと寂しくはあるけれど 、、大抵のことはママじゃなくても大丈夫な事実をうけれいていきたい。(もしそれでもママじゃないとダメなことがあれば、それはもう喜んで全力で担当させていただきます!)

 まとめー息子が生きる未来のスタンダードを引き上げるために

そんなこんなで(まとめ)、
社会が、政治が、「性別に関係なく育児にinvolveすることが大事だよね!」という共通認識が生まれている中で、(母親世代から考えたら、これ本当にありがたい進歩だと思う🫶)、理想に合わせて、期待値を上げていくことが大切かな、と。もちろん、相手への感謝は大切にしつつ🫶

息子が生きる未来、彼が「育児に協力的に素晴らしいですね!」と言われることがない未来でありますように。
母ちゃんと父ちゃんで明日も、できることから始めていきたい。
Baby steps.



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