台湾でどら焼きを作った
ホットケーキミックスがほしいな、と思って旦那さんにスーパーで買ってきてもらった。
日本のホットケーキミックスもあるにはあるのだけれど、ちょっと高いので、台湾のものを。
商品名は「銅鑼燒 鬆餅粉」(どら焼き パンケーキの粉)。
そんな商品名だったせいで、旦那さんが「どら焼きを作って!」と言い出した。
どうやら、どら焼き=日本のお菓子=日本人なら作れる、と思っているようだ。
「作ったことある?」と聞くので、食い気味に「もちろんないよ!」と答えたら、「なんで?」と返ってきた。
「外で買うものだからだよ」と答えたら、少し驚いたような顔をしていた。
え? あれ? 日本人のみなさん、そうですよね?
でもまぁ、ホットケーキにあんこ挟んで、ナンチャッテどら焼き、でいいだろう。
とはいえ、あんこも作ったことないぞ。
時間も手間もかかりそうなので、なかなか作る気になれなかった。
それから時々、「どら焼きはいつ作ってくれるの」と催促された。
私がレンジでチンでできる蒸しパン作りにはまって粉を使い切ってしまうと、旦那は「また蒸しパン作ったの。どら焼きは作ってくれないのに」と拗ねた。
また新たに粉を買ってきてくれたので、とうとう重い腰をあげて、どら焼き作りに初挑戦することにした。
まず、午前中にあんこ作りを始めた。
小豆を茹でるとアクが出るので、まずは茹でこぼさなくてはならないらしい。
それをちゃんとやらないと渋くなるんだとか。
でも、茹でこぼすって、なんだ・・・?
茹で汁が沸騰して鍋からこぼれること?
そんなまさか。
茹でこぼします、と書いてあるレシピを閉じて、他のサイトのレシピを見る。
まず小豆を5分だけ茹でて、茹で汁を全部捨てる、とある。
これが茹でこぼすということか?
たぶん、茹でこぼした後、電鍋で小豆が柔らかくなるまで煮る。
たっぷりお水を入れてスイッチオン。
2時間ほど経って、そろそろ小豆が炊けたかな?と見に行って、気づいた。
私が見ていたレシピが、「電鍋でぜんざい」というタイトルであることに!
ぜんざいじゃ、ホットケーキに挟めないじゃん!
慌ててあんこのレシピを調べる。
こんな水っぽいところからあんこになるのか・・・?と不安だったのだけれど、30分くらいふつふつと煮込んで水を飛ばす、というレシピが出てきた。
「小豆をコトコト煮る作業は心が落ち着いて、私にとって癒しのひと時です。」
レシピサイトのその言葉で、一気にあんこ作りが楽しくなってきた。
いつかおばあちゃんになったら、孫のためにあんこを炊いて、お菓子を作ってあげたいなぁ、なんて考えながら、ヘラで混ぜる。
かなり火を弱くしても、ふつふつと勢いよく煮込まれていき、心配していた水分はどんどんとなくなっていった。
完成したあんこはこんな感じ。
火を止めた後、どんどん乾燥していくので、ちょっとまだゆるいかな?くらいで止めたほうが良さそう。
あんこを冷ましている間に、ホットケーキ、じゃなかった、どら焼きの皮を作る。
友達にどら焼きを作らなきゃいけないと言ったら、「美味しそうだよ」と送ってくれたレシピを開く。
生クリームは旦那が苦手なので、残念ながらナシで作る。
おや・・・?
生地が丸くならない。
こ、これは、、カレーパンマンと食パンマン?!
娘が2〜3歳だったら、「ママすごい」なんて喜んでくれたかもしれない。
焼き上がった2人。
形も丸くならなければ、色もどら焼きのあの茶色にならない。
まぁ、白い鯛焼きとか流行ったし?白いどら焼きってことで!
と自分を慰め励ましつつ、12枚のミニホットケーキを焼いた。
とってもめんどくさかった。
案の定、キッチンに様子を見にきた旦那さんに、「なんで丸くないの」と笑われてしまった。
旦那さんのアドバイスで口のある容器に入れてやってみると・・・
おっ、いい感じ!
やっぱりダメか〜。
水分が多すぎたようだ。
もっとトロッとした生地なら丸くなるはず。
ホットケーキミックスじゃないのに、ホットケーキミックスを使うレシピの分量で作ってしまったからだろう。
次回は袋の裏に書いてある分量で作ろう。
ミニホットケーキに、あんこを挟んでお皿に並べていく。
白いどら焼きということにしようと、なるべく焼き目の薄いほうを表にした。
横から見るとこんな感じ。
生地にもっと厚みが欲しかったなぁ。
見た目は残念だったけど、味はまぁまぁ。
義両親も美味しいと言って食べてくれた!
あんこも自分で作ったの?すごいね、と褒められてご機嫌になる私。
インドネシア人のお手伝いさんに、何と説明したらいいかわからず、「日本の・・・ケーキだよ」と言ってお裾分け。
「これは日本語でなんて言うもの?」と聞かれたので、「どら焼きだよ」と答えて、いい説明を思いついた。
「ドラえもんって知ってる?ドラえもんはどら焼きが好きだから、ドラえもんって言うんだよ」と教えると、
「へぇ〜!ドラえもんはこれが好きなの?」と食いついてくれた。
どら焼きを作ってみたら、世界に愛されるドラえもんと、藤子先生の凄さを思い知ることになったのだった。
ドラえもんが食べてるような、あの美味しそうなどら焼きを作れるように練習しよう!
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