なんで結婚するんだろうね

「ハンチバック」を読んだ。
つぎに「##NAME##」を読んだ。

「##NAME##」は気になっていたけれども芥川賞候補作と言いつつも、あきらかに面白さが「ハンチバック」に劣る。題材が違うので比べるのはおかしいかもしれないけれど、帯に堂々と芥川賞候補作と書いてあるので。

ハンチバックの面白さは著者がライトノベルを書いていたという経歴からもうかがえる、若々しい突っ込みが冴えているところだと思う。悪いけど、「障害者の方から見た現実」というものに衝撃などは受けなかった。本が読みにくいのはなんとか配慮が進んでほしいな、とは思ったけれども、妊娠や中絶に関しては衝撃を受けなかった。結婚や妊娠は健常者の、しかも裕福な人たちのものという認識が私の中で出来上がりつつある。私の見方もおなじく歪んでいる。

「世界でいちばん透き通った物語」を読んでいる最中だ。

一息に六千字書いて一万文字の創作を完了させたあとなので、noteにも書くことが思い浮かばない。

あ、そうだ、noteには書いていないと思うのだが、私の浮気で別れる・別れないとか、そういう話になった。婚約者に平手打ちされた。痛かったけど、どうでもよすぎる。
私の両親から同棲の際に買ってもらった冷蔵庫は十万円もするのにとか、結婚指輪もうオーダーしちゃったよとか、そういうのばかり頭を駆け巡っていた。
友達からみて、私はふつーの男性じゃダメらしい。でも、でもさ、ふつーの男じゃないと結婚できないよね。私が私自身を歪めるべきだよね。歪めるというか正す。

私の家庭像には子供の存在はあやふやで、子供も収入の面からみて持てないのに結婚するなんて、じつはよくわからない。なんで私は結婚したいんだ?
統失になったとき、仕事ばかりのしかもブラックに勤めている自分が憐れに思えて、「幸せになりたい」と願った。それは嘘じゃない。
幸せになるために、「好きな人」が必要だった。
けど、結婚は? 結婚はべつにいらないんじゃないか?
幸せになりたいと願ったとき、私は家庭に入りたいと願った、はず。
でも実際その前の段階になってみると、そんなに幸せじゃない。
なんでだろうねー……

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