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読書人間📚 『臣女』吉村萬壱


『臣女』  著者/ 吉村萬壱 ⁡ 島清恋愛文学賞

2016年/徳間書店


浮気を妻に知られてからの、妻を介護する生活。
⁡妻は怒りと恨みに狂ってしまう。
⁡狂った妻を介護ながら禁欲に悶え、あわよくばもう一度とまた、妻を裏切ろうとする。
⁡妻は見逃さない。
絶望の淵に立たされた妻は更に異臭を放ち、大量の排泄をする。一度失った信用は簡単に元には戻せない。


⁡夫婦喧嘩は犬も食わないと言いますが、として世間に追われながらの介護生活は、二人にどんな作用を及ぼすのか。わからなくも無い。もしかしたら、そのの中で純粋な愛の形を見つけられるかもしれません。

とは言え、テレビのニュース番組で見た、共に80過ぎの老夫婦の殺人事件が記憶によみがえります。夫が昔の浮気を時効だと思い、妻に思い出話として話したところ、妻に刺され死亡。浮気に時効は無いものだと感じました。
女は80過ぎても一生、女なのです。どんなに長く連れ添っていても忘れてはいけません。
わたしも相手を失いたくないと思うなら、尻尾が出ていたとしても認めるな、隠し通せと考える方です。
認める時は終わる時ですが、逆に終わりたいならば認めると良いですね。


⁡一部、親指姫の官能小説版と言った箇所は
いやらしさが無く、この本の一番の読みどころな美しさがありました。

カバーイラスト/ ミロコマチコ
カバーデザイン/ 帆足英里子
カバー印刷/ 錦明印刷(株)
徳間文庫


#浮気は死んでも隠し通せ


🌝声、発声、機能を考える
ボイス・ボーカルレッスン/東京都
音楽療法(医療行為は行わない)の観点からオーラルフレイル、口腔機能、老化防止を意識した呼吸法、発声のレッスンも行います。

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