【最新号紹介】治療(CHIRYO)9月号 その健診異常、精査しなきゃダメですか?
最近、ちょっと湿度が下がって過ごしやすくなってきましたね。残暑もほどほどに気持ちよく過ごしたいものです。
治療の9月号は、健診結果で基準値ギリギリの微妙な結果になったときに精査するのか、しないのか、どっちなんだい?!っという特集になります。
このテーマで、ふと南山堂入社前の大学院時代を思い出しました。私は植物の根っこの先端がどこまで先端なのかを研究していました(哲学ではなくてバイオ系です)。
根っこの先端には細胞分裂が盛んな組織があるんですが、そこから離れた細胞は分裂が止んで細胞伸長するようになります。そこで根の細胞を観察して分裂なのか、伸長なのか、どっちなんだい?!っという境界をひたすら探っておりました。
研究成果は芳しくなく、卒業とともに潰えたプロジェクトですが、今再び9月号で境界に迫っていくという企画を前に私は1人、血湧き肉躍る思いがしたのでした。
特集の目次
健診?検診? あの検査って測る意味ある!?
そもそも健診?検診?スクリーニングとどう違うの?という方のために、それぞれの違いやどんなものがあるのかを冒頭の総論でまとめております。
異常値が出た!といっても、もしかするとその検査自体、有効性の怪しいものかもしれません。健診結果を診るうえでの心構え、何を為し、何を為さざるべきかという点にも解説しておりますので、まずは慌てずにご確認くださいませ。
「この前の健康イベントで肌年齢が20歳も上に出ちゃったの!先生どうしたらいいかしら?」なんてケースもあるかもしれませんが、コラムも含めてじっくり読んでいただけると頭が整理されてくると思います。
一目でわかる「私はこうしている!」
今回、各項目では異常値を示した典型例の患者さんを挙げていただき、各先生の「私はこうしている!」という判断の基準をズバリと示していただいております。
自分以外の先生の対応を知ることで振り返って学べることもあると思います。各項目で自分の判断と比べてみると新たな発見があるかも!?
健診異常、あなたは得意?
プライマリ・ケアの現場では健康診断での異常値を理由に来院される患者さんも多いことかと思います。幅広い検査結果でも対応しつつ、プライマリ・ケアの包括性や継続性を発揮できる場面、ということではりきりたいところですが、普段から適切に検査値の解釈ができておりますでしょうか?
精査したほうがいいのか、見落としたくない疾患を考慮できているかなど、検査ごとに鑑別やマネジメントの方針が解説されております。日頃のモヤモヤの整理に是非お役立てください!
また、9月号から新たな連載として「高齢者の元気をサポートする漢方処方プロセス」がスタートしております。
これは以前連載していた‟チャートでわかる!ちゃ~んとわかる!"でおなじみ、女性漢方シリーズの続編です! 本連載もチャートで類似する漢方薬のパラメーターを比較しながら使い分けを学べるものとなっておりますので、ぜひ日々の診療にお役立てください!
「治療(CHIRYO)」2022年9月号
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南山堂
文責:南山堂「治療」編集部 カーター
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