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【最新号紹介】治療(CHIRYO)3月号 実際どうなの? SGLT2阻害薬

関東地方では先日、春一番の発表がありました。
去年より2週間早いということですが、気温が上がる日も増えてきていて季節の境界を感じますね。

気温も気圧も乱高下、体にやさしくない時期ですが、出掛ける時の恰好も難しくて、外と電車と職場で温度が違うのでいろいろ考えないといけません。

今月の「治療」の特集はSGLT2阻害薬、ということで糖尿病にも心臓にも腎臓にも効果がある、領域横断的な薬となっております。
この季節の過ごし方のように、いろんなところに気をまわしつつマネジメントする力量が求められますが、本特集でじっくり向きあっていただければと思います。

特集の目次

■SGLT2阻害薬の現在の推奨と現場でのプラクティス
糖尿病専門医の視点(三澤美和)
腎臓内科医の視点(木村仁志)
循環器内科医の視点(齋藤秀輝)
プライマリ・ケア医の視点(名越康晴)
マルチモビディティとSGLT2阻害薬(大浦 誠)
ポリファーマシーとSGLT2阻害薬(世戸博之)
SGLT2阻害薬とお金の関係(佐藤宏行)

■SGLT2阻害薬にかかわるQ and A
どのくらいのカロリーが尿から排出されるの?(鶴田慧司郎)
サルコペニアとの関係は?(鶴田慧司郎)
心不全と糖尿病では作用に違いがあるの?(小野雅敬)
実際に利尿作用はどのくらいあるの?(小野雅敬)
尿路感染症を起こしたら?(長 陽二郎)
下肢動脈疾患があったら投与できないの?(小野雅敬)
SGLT2阻害薬,同クラスの薬剤での効果の違いは?(藤井真理)
正常血糖ケトアシドーシスに早く気づくためにできることは?(小野雅敬)
生殖器感染症で気をつけることは?(小野雅敬)

■SGLT2阻害薬のパラダイムから考えるプライマリ・ケア医の薬との向き合い方
エビデンスが次々に出てくる新薬と総合診療医はどう向き合っていくか
(官澤洋平)
特別座談会:SGLT2阻害薬を通して薬と処方を考える
(官澤洋平,大浦 誠,齋藤秀輝,矢吹 拓,青島周一)

専門医たちはどんな考え?

SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬として登場し、その後、心不全、腎不全への適応も追加されたことで、専門領域をまたがって処方される可能性のある薬剤となっています。
しかし、専門医ごとにSGLT2阻害薬への認識、処方への踏み切りやすさには差があり、患者全体を診る総合診療医としてはそれぞれの専門医の先生の考えも知っておく必要があります。

SGLT2阻害薬へのギモンを解決!

国内での処方量が増加し続けているものの、まだ使うのには不安…という方もいると思います。また、紹介された患者にSGLT2阻害薬が処方されていて慢性期管理を任される機会もあるでしょう。

 痩せている患者に使って大丈夫なのか?
 コストパフォーマンス的にあえて使う必要はあるの?
 尿路感染症はやっぱり増える?
などなど疑問や心配する点はあると思いますが、そのようなトピックをさくさく解説しております。

プライマリ・ケア医は新薬にどう向き合うのか

特集の最後には「SGLT2阻害薬を通して薬と処方を考える」と題した座談会を収録しております。
SGLT2阻害薬が適応拡大に至ってきた経緯、エビデンスを再確認しつつ、専門医との意識の違いを考えたり、今と過去の新薬が出てくる状況の違いを考察したりと、さまざまな角度から薬についてのトークを収録しております。


SGLT2阻害薬については、同じ総合診療の先生でも少し考え方に違いがあったり、専門医の先生も領域ごとに異なる認識を持っていたりします。
だからこそ、医師間の意見のバランスを取って使っていく必要があるというこれまでの薬とは異なる、領域横断的な対応が求められ、その点ではボーダーレスな総合診療医のスペシャリティの活かしどころともいえます。

学びの一歩目にぜひ「治療」をどうぞ。

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文責:南山堂「治療」編集部 カーター


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