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リンクはダンスフロアーmasayuki suzuki taste of martini tour 2023 青森リンクステーションホール 2023.06.25

 ラブソングの帝王、マーチンのライブに初参加してきました。ネタバレあります。

 マーチンのアルバムといえば、「別れの街」が入った「Martini II」を持っている限り。「別れの街」は小田さんがマーチンに作った曲で、コーラスもしています。なんでも小田さん基準になって申し訳ないのですが、小田さんよりかは男性も多くて、達郎さんよりおしゃれな人たちが多いように感じました(個人の感想です)。
 さて、座席は1階の半分よりちょい後ろぐらい。コンサートホールがアリーナ的なところより良いところは、規模が小さいからステージに近いのはもちろん、座席が前の席と被らないように配置されているのと、パイプ椅子と違って椅子の座り心地がいいところ。
 始まる10分前にブザーがなって、クラシックとかオペラみたいにちょっとハイソな気分になります。時間ぴったりに会場が暗くなって、ミラーボールが、キラキラと光りだし……ミラーボールに黄色や青やピンクなんかのライトが当たって、くるくる回って、それはそれはきれい。そこに「Ladies and Gentlemen, This is Masayuki Suzuki, King of Love song!」みたいなナレーションが入って、本当にもうウキウキする。そればまるで初めてディスコに行ってDJの流す曲を聴いたような感動。

 印象に残ったことをふたつ書きたいと思います。
 観客が昭和生まれメインであると知っているマーチンは、「乗ってるかい?」って聞くから「乗っとりやす!」と答えろと言う。なんのこっちゃ?と思っていると、リズム隊がビートを刻みだしたんだけど、その曲はDURAN DURANの「Notorious(ノトーリアス)」。そう私は昔かなりDURAN DURANが好きだったのである。待って待って、それは「No, No, Notorious」だよね?と思いつつ(そしてこの単語の意味は「悪名高い」なんだよね……と思いつつ)ノリノリで歌う私。ははは。この「ノトーリアス」は度々ライブの中で流れ、たぶん私はほかの誰より「ノっとりやす!」って答えていた自信があります。
 
「別れの街」や「私の願い」(どちらも小田さんの作曲)やってほしいなーと漠然と思いながら行った私ですが、なんとMCの時に有賀さんの話が出ました。有賀さんは、小田さんのバックのFar East Bandのベーシストで、もう長いことツアーのベーシストでもありました。2023年の2月にガンのために亡くなったのですが、まだ50代だった(小田さんのバックの人たちでも一番若かった)し、小田さんファンには結構ショックな出来事だったのだけど、マーチンの曲もアレンジしていたそうで「彼がアレンジしてくれるととっても優しく美しい曲に仕上がって本当に好きだった」と言っていました。色々なアーティストに愛されていたんだなと思います。

 さてセトリはほかの方に任せるのですが、前半は最近の曲、YOASOBIと作ったという曲とか、いろんな私の知らない曲でしたが、なんといってもマーチンなので、とりあえずはノれるんである。それと、ほかの人の曲を歌っても、マーチンが歌うとマーチンの曲に、なってしまうんである。どんな曲も圧倒的な声量と歌唱力と、艶やかさと色っぽさで、全部マーチンの曲になるんである。ライトがミラーボールに当たってちらちらと動き、観客がリズムに合わせて揺れる。私の席は少し後ろのほうで高い位置にあったので、ライトの中でリズムに乗る観客の人たちは、まるでお立ち台から眺めるディスコみたいでした。
 露崎春女さんのダンスも最高だったし(もちろん歌もコーラスも)、私もアフロのズラ持ってます! 高尾さんのコーラスとダンスも本当にカッコいい! 「違う、そうじゃない」でマーチンとふたりでひざまずくのをナマで見られたのも嬉しい。 なかなかこういうライブ感というかグルーブ感を、洋楽以外のライブで感じたことがなかったので(なんといっても小田さん基準なので)、すごく楽しかった。

 「め組のひと」のときに、コアなファンのみなさんは白い手袋をして踊っていたのが印象的でした。なるほどー。そういえば、シャネルズがデビューしたときに、私の中学卒業のメンバーがいたっつって、けっこう学校中で話題になりましたが、今はどうしているのでしょう。中学の時流行ってたもんね。みんな元気に暮らしてるのかな。そんなことを何十年ぶりかに思い出したりもした夜でした。

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