山歩きで鳥見2<ホオジロ編>
K沼周辺をあちこち歩き回った後はT峠を目指しました。
T峠まで行くと山の下まで一気に視界が開けます。
モカさんが
「あっ!」
驚きの声を上げたかと思うと駆け出しました。
峠の向こうに広がっていたのは緑の山に挟まれた雲海でした。
モカさんは雲が好きなのです。
この日の天気予報は雨でした。
予報が外れたのではなく、目的地が山だったので、たまたま雲より上にいたのかと納得しました。
モカさんが案内板をさして
「C山にする?K湖にする?」
こうに聞いてきました。
私は少し考えてこう答えました。
「お弁当を持っていたらC山に行きたいけど、車に置いてきちゃったから」
食料なしでの登山は少し心配です。
そういうわけで、K湖に向かいました。
途中に富士山が見えるスポットがありました。
「曇っていて見えないんじゃないの?」
私が心配していると、モカさんが
「あ、でも見えるよ」
雲に埋もれることなく、薄い色の富士山が見えたのでした。
まもなく目の前に湖が広がりました。
とても静かな水面です。
周囲の山は白いもやで覆われて神秘的な雰囲気でした。
K湖に到着して、湖のほとりまで降りました。
砂浜が広がっていて、まるで海岸を歩いているみたいでした。
この周辺にはホオジロがたくさんいて、きれいな鳴き声を楽しむことができました。
木の高い枝に止まって歌うのでホオジロを撮り放題でした。
お昼になったので時計を気にしながら元来た道を戻ったのでした。
<アカゲラ編に続く>
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