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鳥見ハイキング<U湖畔編>3/3話 2022年7月 キビタキ、キセキレイ、擬態するリス。

    先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとU湖畔へ行ってきました。

 U湖畔を歩きながら鳥を探していて、やっと目の前を鳥が横切りました。
 ガードレールから飛び降りたのはアスファルトの上で、よく観察できました。

 モカさんが双眼鏡で確認して
 「キビタキ?」
 そうに聞くので私も見てみました。
 「キビタキですね」

 キビタキは虫をくわえていましたが、子育てに全力投球しているらしくて、ほっそりと痩せてしまっていました。 

育児は大変、お疲れさま

 その先に川を渡る橋があって、湖の対岸沿いの道と合流していました。

 モカさんが橋の上から鳥を見つけました。
 「キセキレイ!」
 「なにかくわえているね」
 キセキレイは虫をくわえていて、石の上にたまった水に虫を漬けているように見えました。
 大きな目が付いているのが見えたので、トンボのようでした。

キセキレイ、食事中

 橋のところで引き返すことにしました。

 ねむの木の周辺は小鳥でざわざわしていました。
 素早く動くそれはメジロでした。
 木の葉が濃くて、私はほとんど撮れませんでした。
 メジロが撮れなくてガッカリしていたら、後でモカさんがメジロのおちりの写真を送ってくれました。

 引き返す頃になると、たくさんの人とすれ違いました。
 同じように珍しい夏鳥を見に来た方なのでしょう。

 挨拶を交わすことはしても、特に声をかけられませんでした。

 漆の木をまたいで、珍鳥ポイントのカーブまで来ました。
 せっかくなので、珍鳥ポイントでしばらく耳をすませていました。

 モカさんが
 「リスじゃない?」
 そう言われて探すと、リスが木の幹に張り付いて、だるまさんが転んだでもしているかのようにじっとしていました。
 「口に巣材をくわえているよね」
 モカさんに言われてみると、確かに口に葉っぱのような物をたくさんくわえています。
 注目を浴びていても、まったく身動きをしません。

リスはジッとしていました。

 不意に私たちの後ろを車が通りました。

 車にぶつからないように、ちょっと注意がそれて、また視線をリスに戻した時には姿が消えていました。

 モカさんが
 「いなくなったね」
 素早く消えたことに感心し
 「巣がある場所を知られたくないから、動けなかったんでしょ」
 と私が答えました。

 動かずにいたのも、すぐに消えたのも、巣穴がすごく近くにあったんじゃないかな。

 結局、珍鳥には会えずじまいでした。
 具体的な情報をたくさんもらえたのが大きな成果でした。



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