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猛禽類に驚いて小鳥は逃げていった 探鳥会レポート<T峡編>1/3話 2024年1月

 先日、ニコ支部K分会の探鳥会に参加してきました。

 場所はT峡です。

 ここは住宅街の近くにあるのに、岩が切り立った崖、透明度の高い緑の川が流れ、かなり絶景だと思っています。

 朝早く着いたつもりが、受付が既に始まっていました。
 さっそく受付に記名、保険料という名の参加費を支払いました。

 集合場所の隣には神社があるのでご挨拶に行ってきました。

 ご神域に白梅の古木があって、一本だけ満開でした。
 他の梅はどれもつぼみなのに。

白梅

 集合場所に戻ったら、たくさんの人が集まっていました。

 O分会の探鳥会がきっかけで野鳥の会に入会したNさんが私を見つけて駆け寄ってきて
 「双眼鏡、買っちゃいました!」
 と、見せてくれました。

 私の次にベテランのOご夫婦に駆け寄って
 「双眼鏡、買いました!」

 その話を耳にしてベテランさんが次々に集まり
 「いちばん使いやすいやつだ」
 と、みんなで褒めました。

 そのうちに定刻になり、集まるように声がかかりました。

 K分会長から、コースの説明と役員の自己紹介がありました。

 出発前に駐車場近くにある絶滅危惧種のヤドリギの紹介がありました。
 「この辺にも落ちていますが、マツグミです」
 拾った枝を見せてくれました。

マツグミが寄生している木

 駐車場周辺にいたカワラヒワやスズメ、カワウを観察して、それから出発しました。

カワラヒワ
カワウの編隊

 神社の脇を通り抜けて、吊り橋へ向かう遊歩道を進みました。

 ここで先頭が足を止めました。

 「ヤマガラ」
 「エナガ」
 小さい小鳥がいるようですが、速すぎて撮れません。

 後ろに人が立っていたので、次の人に譲ろうとしたら、呼び止められました。
 「見て、すぐそこの枝にエナガがいる」

 エナガはすぐにポーンとはねるように飛んでしまいました。
 「あ、行っちゃった」
 「でも、飛んだおかげで見られました」

 探鳥会ご一行は吊り橋の上でしばらく鳥を探しました。

 橋のたもと近くにシジュウカラやエナガがいて、そこで立ち止まってしまうご一行でした。

真ん中より少し上
葉の陰の中に、エナガ


 近くにいたスコープ隊のベテランさんが
 「ジョウビタキ入りました!」
 それを聞いて「ジョウビタキ、見たいです」と、私。

 その時、上空を低く猛禽類が飛びました。
 吊り橋の上を越えて、そのまま川の下流の方へ。

 探鳥会ご一行は大盛り上がりです。
 「ハイタカ!?オオタカ!?」
 「尾が細くて長かったからハイタカ!」
 「ハイタカで!」

 みんな、記録用紙を出していそいそとハイタカに丸を付けました。

 猛禽類を見送った私は、ジョウビタキが入っているはずのスコープをのぞきました。
 「いなくなった?」
 「うん、さっきハイタカに驚いて逃げていった」
 「えー」

 まさかの、でした。 

2につづく。


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