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みんな、持っていますよ 探鳥会レポート<K山編>3/4話 2024年3月

 先日、ニコ支部O分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はK山という里山です。

 探鳥会ご一行は少し急ぎ足で先に進みました。

 途中でイノシシが掘った穴を見つけて足を止めました。

 本業が哺乳類研究者だというOさんが参加していたのですが
 「この穴はまだ新しい、今朝掘ったばかり」
 なんて解説してくれました。

 K山は戦国時代の歴史が残るところで、少し行った先にガイダンス施設がありました。

 O分会長と先導のSさんが「水道施設のある山は今日は省略で」と話していました。
 探鳥会コースのうち山を一つ省略というのもすごいです。

 探鳥会ご一行はガイダンス施設の裏山をちょっと覗きました。
 斜面が段々畑みたいになっていて、狭い空き地の周囲を藪が囲んでいました。

 「アオジ!」

 「えっ、私が見ているのはジョウビタキなんですけど」

 「あっ、ホオジロだ、うれしい!」

 枯れ葉の中に目立たないようにしている鳥をみんなで見ました。

アオジ
ジョウビタキ メス

 たくさんの種類が一度に出たので、鳥にスコープを合わせてくれたのがとてもありがたかったです。

 O分会長は
 「スコープに入れた鳥をみんなに見てもらうのが好き」
 なんて言っていました。

 ガイダンス施設の横に緑の葉が濃い木があって、ここでカラ類がたくさんいるのを見つけました。
 シジュウカラやヤマガラがちらちら見えていました。

 O分会長がその木を見上げて
 「みんな、ヒガラを探してみて」
 と言いました。

 耳がよくない私には聞こえないけど、きっとヒガラの鳴き声が混ざって聞こえているのに違いないです。

 その時に、頭がキューピーさんみたいにはねている鳥を見つけました。
 「あ、このあたりにいるの、ヒガラじゃないですか」

 参加者、じっくりヒガラを観察。

 その時、鳥にお礼を言う礼子さんが「よだれかけ!」と言ってくれました。
 その言葉で、私が見つけたのはヒガラで良かったのだと安堵しました。 

 ヒガラの頭がキューピーなら、首の模様がよだれかけでもいいんだなと妙に感心しました。
 残念ながら、ヒガラの写真がまったく撮れていませんでした。

真ん中、
木の幹の左側にエナガ
(幹に貼りついている)
真ん中にヤマガラ
(小さすぎる)
コゲラ

 O分会長が
 「シジュウカラはツピー ツピー ツピー、ヒガラはツピッ ツピッ ツピッ」
 と、鳴き声の聞き分け方を教えてくれました。

 探鳥会ご一行は途中の水場で立ち止まりました。
 水場の土手の所にシメが座っていて、それをじっくり見ました。

 近くでウグイスが鳴きました。

 ホー ホケョ

 まだ最後の方がかすれていましたが、澄んだきれいな声をしていました。
 これからが楽しみです。

 探鳥会ご一行は、地元武将の墓前を通過してD寺を目指しました。

 D寺境内近くのハイキングコースを歩いていたときのこと。

 先頭を歩いていたSさんが慌てたように言いました。
 「いるじゃん、ルリビタキ!」
 参加者の方を振り向いて、ニヤリ。
 「みんな、持っていますよ!」

 いつもなら探鳥会で歩かないコースです。
 思いがけなくルリビタキに会えたので大喜びでした。

ルリビタキ メス

 後ろの方にいた哺乳類研究者のOさんが言いました。
 「イノシシ罠の米ぬかをコジュケイが食べている」

 はい・・・?

 予想外のことを言われるととっさに思考が付いていかないようです。

 教えてもらった方角に、イノシシの罠。
 その罠の中に、鳥のシルエットが動いていたのでした。

イノシシの罠の中に…

4につづく。


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