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探鳥会レポート<N湖畔キャンプ場編>1/3話 2022年7月 ホオアカと山のカミナリ。

    先日、N湖畔で行われた探鳥会に参加してきました。
 今回の主催はゆる支部です。

 前回の<N湖畔編>6月は下見で、今回は探鳥会本番です。

 記事を一覧にしたときに「我ながら分かりにくい」と思ったので、今回はタイトルの地名を<N湖畔キャンプ場編>に変えてみました。
 実際に回ったコースは同じです。

 集合場所のN湖畔の駐車場に着いたとき、探鳥会役員はまだ誰も来ていませんでした。
 早く着きすぎました。

 N湖は標高1,600メートルの所にあります。
 数日前の下見の時にはほとんど咲いていなかったニッコウキスゲがたくさん花開き、緑の野原に黄色い点描を添えていました。

これは帰りに湖を撮影したものなので
晴れてます(^^;)

 問題は天気です。
 天気予報は9:00から雨、アメダスは真っ赤だったのです。

 受付が始まった頃、空は灰色の雲に覆われて、特に西側の空がいよいよ降りそうな黒みを帯びてきました。

 役員のひとりが空を見上げて
 「あの雲が嫌だなぁ」
 周りにいた人もそれに同意します。
 「山の雷は怖ぇからなぁ」
 積乱雲が返事をするようにピカッと光りました。
 「わっ……」
 集まった参加者も困ったという表情を浮かべました。

 そんな中、ゆる支部恒例の無農薬野菜の配布が始まりました。
 サニーレタス、レタス、キャベツ、大根、にんじんが山のように並べられました。
 「これが一番の楽しみでね」
 そう言いながら参加者は野菜を手にしていきました。

 サニーレタスなどは葉が新鮮で、水分をたっぷり含んでいて、食べたらおいしそうな硬さです。
 車に置いておくのが忍びないようでした。

 集合時間になり、集まるよう合図がありました。
 役員からコースの説明と、天気次第で変更になる可能性がありますと連絡がありました。
 「それじゃあ、出発しましょう」

 探鳥会御一行は駐車場から丘をあがって湖の見える場所に移動しました。
 湖の色は、灰色の空に合わせたような、深く濃い青をしていました。

 先頭集団がさっそく立ち止まっています。

 スコープという望遠鏡を持った人が
 「合わせたから、見て!」
 こうに声をかけてくれたので、さっそく並んで見せてもらいました。

 緑の草原が広がる中に大人の身長くらいの木が何本か点在しています。
 スコープはその木の一つに焦点を合わせていました。
 木のてっぺんの少し右に茶色い小鳥がいて、さえずっている様子です。

 小鳥はホオアカでした。
 前回、下見に参加したとき、一枚も写真が撮れなかった鳥です。
 来たかいがありました。 

ホオアカ

 カメラに収めてみましたが、残念ながら少し遠いです。
 「もう少し近くに行ってみましょう」
 こう言って探鳥会御一行は進んだのですが、雨雲の方が限界に達しました。

 ピカッと光った後、ゴロゴロゴロ……
 ポツ、ポツと当たる雨。

 湖の湖畔をほとんど歩いていないのに、駐車場へ戻るよう合図がありました。
 ホオアカも遠くへ飛んでいったきりです。

 役員からの指示で、湖の東にある別の駐車場に移動することになりました。

2につづく。

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