探鳥会レポート<J沼編>3/3話 2022年9月 小鳥の群れがやってきた。
先日、ニコ支部の探鳥会に参加してきました。
場所はJ沼です。
参加者の方が、田んぼでとったチドリの写真を見せてくれると声をかけてくれて、写真を見せてもらっている間に最後尾になってしまいました。
そこへ、先頭集団の方が戻ってきて
「エナガがいますよ」
そうに声をかけてくれました。
「エナガ!見たいです!」
小鳥を驚かさないように、ゆっくり静かにを心がけつつ早足で向かいました。
残念なことに、私が着いたときには最後の一羽が飛び去ったところでした。
ちょっとがっかりしていたら
「まだこちらにいますよ!」
こうに声がかかりました。
エナガの群れは飛んで移動したけれど、沼の上にかかる高架橋の向こう側にいるそうです。
みんなでいそいそと移動しました。
私が写真を撮れたのはシジュウカラばかりでした。
エナガは木の高いところにいたらしい。
空飛ぶ毛玉のようにエナガは飛んで行ってしまいました。
飛んでいくエナガは見られたので鳥の一覧表にチェックを入れました。
近くを歩いていた人が
「シジュウカラとエナガが同じ群れにいたのは初めて見た」
「聞いたことはあったけど、本当だった」
と、感心していました。
かつて城下町があったようなJ沼は、平地で気候も暖か、冬でも雪が少ない地域です。
それに対して私は山で鳥見をすることが多く、小鳥の群れといえばいろんな種類の鳥が混ざっていて、冬になって雪の日が続けば小鳥が生き延びられるか心配になるようなところです。
暮らしやすい地域では、小鳥はわざわざ混群を作らないのかもしれないなぁ……と思いました。
確認をしたわけではないですけどね。
探鳥会ご一行はJ沼の対岸に移動しました。
スコープを設置している人がいたので聞いたら
「ホオジロが入っています」
とのことだったので見せていただきました。
「本当だ」
「枝がちょっとかぶっていますけど」
そう言ったらスコープの主さんが苦笑していました。
スコープの人がいると自分で探すより早くて助かります。
他にもスコープの人がいて、全部覗かせていただいたのですが、ホオジロはどのスコープから見ても枝の向こうにいたのでした。
ホオジロは、恥ずかしがり屋さんというより、まだ木が茂っているからですね。
少し歩くと小さな池があり、オオオニバスが咲いていました。
オオオニバスの葉の枯れたのが池から引き上げられていて、みんなで落ちているそれをツンツンしました。
初めてさわったオオオニバスの葉は鋭いトゲがびっしり生えていて(特に裏側が痛い)サボテンの親戚かと思うようでした。
禁断の葉をツンツンした人は一様に口をつぐんだので、他のみんなも痛かったのだと思います。
少し歩いた先に東屋があって、そこで鳥合わせをしますと声がかかりました。
この日は歩いているうちに雲が晴れて、暑いような気温になりました。
東屋の屋根の下はいい感じの木陰でした。
「エナガを見た人」
「はい」
「シジュウカラ」
「はい」
こんな感じで、鳥の一覧表を元に、役員の人たちが見た鳥をあげていきます。
役員の方が
「他の鳥を見た人はいますか」
すると参加者のひとりが
「ムクドリを見ました」
そう言って手を上げました。
その声を聞いてムクドリを見た人は手を上げていきます。
複数の人が見た場合に探鳥会で観察できた鳥としてカウントするからです。
役員が
「ムクドリの追加をお願いします」
貴重な1羽が追加になりました。
まだ暑くて鳥の少ない時期だったのにもかかわらず探鳥会で25羽以上を観察しました。
鳥合わせが終わって解散となりました。
解散後に、エナガに出会ったところへもう一度足を運んだのですが、可愛い毛玉たちには巡り会えませんでした。
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