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葦を刈られてしまった 鳥見散歩<O歴史公園編>1/2話 2024年1月 

 その日は12時を過ぎた頃から弱い雨が降っていました。

 天気予報が10年に1度の大雪になるかもしれないと呼びかけていた日でした。

 雨雲レーダーを見て、念のため天気予報の気温を見ました。
 もし本格的に雪が降るとしてももう少し時間があるだろうと思いました。

 鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんは、植物の専門家で、手が空けば植物のお世話で忙しい方です。

 そのモカさんから
 「雨だけど鳥見はどうしますか」
 そういうメールが来ていました。

 雨が降っているとできる作業が限られるので、こういう時は私の鳥見に付き合ってくれたりします。

 モカさんが私の提案した場所を気に入れば。

 お互いの現在地から行きやすいと思って私が提案したのはO歴史公園でした。
 古墳や竪穴式住居などが並んでいる公園です。
 冬のこの時期は鳥も多く見られます。

 モカさんからの返事は「いいね」でした。

 ナビで調べた到着時間を伝え、改めてO歴史公園に向かいました。

 私が着いたのは14時少し前でした。
 モカさんは少し遅れるそうです。

 駐車場近くの東屋の下で、雨宿りをしながらツグミを見ていたら、モカさんご到着が見えました。

 こうして無事に合流できた私たちはさっそく歩き始めました。

 最初にため池に行ってショックを受けた私。
 「えぇー、葦がない」

 貯水池の北側には背の高い葦が生えていて、冬の間、小鳥たちが小さな虫を探していたのに。
 「せめて半分残して欲しかった」

 モカさんは気にならないようで
 「水面がよく見えるようになったね」

カルガモ
コガモ

 ため池西側にある松がゆれました。

 モカさんが双眼鏡で確認して
 「鳥がいる」
 「まさか、イスカ?」

 松ぼっくりが好きな鳥の名前が浮かびました。
 針葉樹が好きな鳥は、珍しくて色がきれいな鳥が多いので、慌てて双眼鏡を合わせました。

 松の葉の中にいたのは優しい緑色をした小鳥でした。
 「ん、メジロ?」

メジロ
(証拠写真)

 珍しい鳥じゃなかったので安心してしまいました。
 葦を刈られてしまったので、メジロは松の葉の中で食べ物を探しているようでした。

 改めて、ため池のまわりを歩くことにしました。

2につづく。


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