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海岸清掃からスタート 探鳥会レポート<大磯海岸編>1/3話 2024年6月

 先日、大磯海岸で行われたこまたんの探鳥会に参加してきました。

 こまたんは以前から気になっていた探鳥会でした。
 アオバトを専門にした探鳥会です。

 前日に来て、周囲を歩いて道順の確認をしたのに、やはり当日も道に迷いました。

 なんとか6:00少し前に到着。

 朝の海、天気は曇りです。

 周囲に響く、海の音。
 打ち寄せる波、岩に砕け散るしぶき、去りゆく波が立てるザザーという潮の音。

 海の色は砂を多く含んでいると思われる黄茶色。
 浜には小石がごろごろしています。

 堤防近くでテントを張る作業が始まっていました。

 ボードに紙を挟んだ物を持っている人に声をかけました。
 「こまたんの活動はこちらですか」
 「はい、ここに名前を書いて」

 受付の用紙には名前だけ書くようになっていました。

 始まるまで海を見ていようと思い、海岸へと歩きました。
 ひと足ごとに沈む感覚に、靴じゃなくて素足で歩きたいと思いましたが、今日は我慢。

砂利の浜です。

 海岸からすぐ近くに岩場があって、この岩場にアオバトが海水を飲みに来ます。
 岩場近くにはカメラマンがすでに5人ほど集まっていました。

 こまたんのテントからビニール袋と金属ばさみを持った人が海岸に散っていきました。
 きっと海岸清掃をするのだと思って、私もテントに行きました。

 前の日に下見に来て、貝や石を拾ったりしましたが、ゴミが多いことに気付いていました。
 装備をお借りしてさっそく海岸清掃です。

 多いのはタバコでした。

 私にはゴミとそうでないものの区別がよくわかりません。
 地元で貝や海藻が落ちていたら生ゴミなんですが。
 よく分からないもじゃもじゃをゴミに認定して袋に入れます。

 そんな中で、重たい海藻を見つけました。
 一見、海藻の塊に見えましたが、釣り糸がぐるぐるに巻き付いていました。

 しかも、おもり付き。
 このおもりがくせ者です。
 こんなのに巻き付かれたら、小鳥も海辺の生きものも、そりゃあ自力で抜け出せなくなるだろう。

 噂に聞いていた「落ちている釣り糸」を拾えたのがよかったです。
 こんな恐ろしいものは回収よ。

海藻、釣り糸、重りのミックス

 「あがってください~」

 そういう声で海岸清掃は終了になりました。
 回収場所には集まったゴミがどっさり積まれていました。

 「ちょっと、この辺りに集まって下さい」

 「ここの探鳥会に初めて参加する方」
 ここで私の他に6人くらい挙手していました。
 初めての方にはアオバトのことについてまとめたチラシを配りました。

 浜辺で立っていていいのはスコープのあるところまでだそうです。
 カメラマンは岩場近くにいるけれど、アオバトは警戒して近づいてこないとのこと。

 「カメラマンは岩場の近くにいるけど、今は僕らのルールに従って下さい」
 そうに言われて神妙に頷いたのでした。

 探鳥会ご一行、さっそくスコープの近くに立ちます。

スコープ

 やはりアオバトを近くで見たいので、スコープの群れの中でもなるべく岩場に近い方に人が集まります。

 「来たよ」

 山の方を見ていた役員が第一声をあげました。

 町中で見慣れているドバトよりもシュッとしたシルエット。
 羽ばたきはバタバタバタと力強い感じ。

 10羽と少しのアオバトが真上を飛びました。

アオバト


2につづく。


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