探鳥会レポート<T峡編>2/3話 2023年1月
先日、ニコ支部K分会主催の探鳥会に参加しました。
場所はT峡です。
橋を渡って、奥にあるTダムに移動することになりました。
Tダムの堤体下にたまった水にはカルガモがたくさんいて、なんだか露天風呂を楽しんでいるみたいに見えました。
Tダムの上流にあるダム湖の奥には水鳥がたくさん来ていました。
特に目を引いたのはオシドリです。
スコープ隊が出てきて、オシドリに焦点を合わせてくれました。
そこを通りがかった高齢者団体が、なぜか参加者より先にスコープに並びました。
ここで鳥を褒めてくれればモヤモヤしなかったのですが、「ふーん」と去って行きました。
せめて参加者より後に並ばないか……?
オシドリが目を引くのですが、キンクロハジロやマガモも見られました。
オシドリのオスがメスをがっちりガードしているのが見えました。
マガモのオスが近寄ってきたら、威嚇して追い払っていました。
マガモを追い払うと、オシドリはメスの近くにピタリと寄り添い、メスの頭をくちばしでかみかみと軽く甘噛みしました。
オシドリは独占欲が強いと聞いたことがあるけど、これか~?
ちょっと感心していました。
オシドリはT峡近くを流れるK川で繁殖の記録があるそうです。
「オシドリ、今年は特に多い」
近くにいた参加者がそんな話をしました。
「どこに行っても、オシドリがいる」
確かに私もそう思っていたので「そうですね」と、同意しました。
ツグミが近くにいて、スコープ隊が出て合わせてくれました。
鳥を驚かさないように、距離を置いて遠くから見ました。
「ツグミが見られて良かった」
「今年はツグミが少ないよね」
こんな声も聞こえました。
T峡の奥にはカワウの繁殖場所があるそうです。
カワウの繁殖場所が見えるところまで歩きました。
水面近くまで木が茂っている場所があり、その木はカワウの糞で真っ白に変わっていました。
カワウの糞は酸性で、木を枯らしてしまうそうです。
この地域はカワウの被害が深刻です。
カワウが人から憎まれるほど増えてしまわないように、ある程度の対策が必要だと思える光景でした。
3につづく。
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