鳥にお礼を言う姿勢 探鳥会レポート<K山編>1/3話 2024年3月
先日、ニコ支部F分会の探鳥会に参加しました。
場所はK山です。
K山は地元の人に信仰された山で、ふもとの公園には森と池などがあります。
山と水辺、両方の鳥が期待できるいい所です。
駐車場に到着したのは15分前。
受付まで少し歩くので大慌てで支度して駆けつけました。
この日はよく晴れていましたが、風がとても強い日でした。
「途中であられに降られたんですよ」
「うちの方も」
「こんな寒い日に行く人なんているのかしらと思ったわ」
強風にもあられにも負けず集まったのは30人超え。
すぐに定刻になって、F分会長から「集まって下さい」と声がかかりました。
先導をする役員としんがりを務める役員の紹介があって
「必ずこの間で行動して下さい」
と、説明がありました。
「たくさんの人で鳥を見たいので、鳥がいたら声をかけて下さい」
「今日は市民探鳥会で初心者が多いから、野鳥の会の人はいろいろ声をかけて下さい」
先導役がさっと手を挙げて
「コースの説明をします」
今日のコースはいつもと同じでした。
「それでは、出立します!」
そのまま先導役はすたすたと歩き出してしまいました。
驚きつつも後を追いかけていきました。
私に「先日はお世話になりました」と声をかけて下さった方がいました。
前回参加した探鳥会で、鳥が出るたびに「ありがとう~」と手を振るお嬢さんがいたのですが、その方でした。
鳥にお礼を言うので、ブログでは礼子さんと仮の名前で呼んでいます。
礼子さんは先頭を歩くのが好きみたいで、先導さんについてどんどん進みます。
「私、K山って初めてなんです」
「そうですか、3月のK山は特におすすめですよ」
先導役はふたりいるのですが、私たちの会話を聞いてニコニコしていました。
地元を褒めてもらって嬉しかったのかも。
「そこに鳥が」
手すりから見下ろしたそこは竹藪だったのですが、枯れ葉の中にうずくまっている鳥がいました。
「ドバト」
先導さんは後ろから付いている人たちにドバトを教えていました。
次に地面から、ぱっと飛び立ったのはモズでした。
「モズ!」
モズは地面に降りたり木の上に戻ってきたりしました。
少し進むと河津桜の木が花を咲かせていました。
風の強い日だったので、桜の木も枝が大きく揺れます。
その中を丸いものがちょろちょろと飛んで移動するのが見えました。
「いますね、そこ」
大きいのはヒヨドリで、小さいのはメジロでした。
桜とメジロと青い空。
きれいな色の組み合わせを楽しみました。
礼子さんはメジロに向かって手を振りました。
「かわいかったよ、ありがとう~」
鳥にお礼を言うという発想は今までなかったのですが、謙虚な姿勢は見習わないといけないなぁと思いました。
2につづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?