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鳥を見つけたい 探鳥会レポート<K別荘地編>2/3話 2024年4月

 先日、ゆる支部の探鳥会に参加してきました。
 場所はKという別荘地です。

 探鳥会ご一行は立ち止まって鳥をじっくり見ていました。

 役員のMさんは
 「なんだ、キビタキか。そんなのいっぱいいるから」

写真真ん中より少し右
黄色いのがキビタキのおなか

 Mさんの言うとおり、キビタキはたくさんいました。

 枝に止まっているキビタキがいればスコープ隊が入れてくれたりしました。

 ほとんどのキビタキは縄張り争いの真っ最中でした。
 ブーンという音を立てて追いかけ合います。

 白雪さんが
 「もうキビタキはいいや・・・なんてぜいたくな」
 そう言って笑いました。

 その時、私はぜんぜん撮れていなかったので、ガッカリ。

 ピュウ ピュウ

 「今の、アオゲラ?」

 探鳥会ご一行はアオゲラを探しました。
 「いた、アオゲラ」
 「アオゲラのメス!」

 スコープ隊がアオゲラに焦点を合わせてくれたので、見ることができました。
 でも、居場所が分からなくて撮れず。

 キョッ キョッ キョッ

 「アカゲラ!」

 こちらのアカゲラは警戒心が強かったみたいで、飛んで逃げていくところを見送りました。

アカゲラが透け見え

 スコープ隊で猛禽類担当のSさんが
 「オオタカのオス!」
 その声に、慌てて上空を見ました。

 確かに猛禽類が飛んでいましたが、木の枝の間だったうえに、あっという間に視界から消えてしまいました。
 これまた撮れず。

 参加者が「よく性別まで分かるね」と、感心。
 「オスの方が小さいんだよ」
 近くにいた役員Mさんが答えていました。

 役員Aさんから声をかけられました。
 「いいの、撮れたでしょ?」
 「ぜんぜん。動きが速くて」
 「いいの、撮ってよ」

 ゆる支部では定期的に写真展を開催しています。
 Aさんの言葉には、いい写真が撮れたら出品してよ、という意味が込められています。

 「ほら、そこにいるよ!」

 Aさんが指した先は、どなたかの別荘のお庭で、キビタキのオスが2羽。
 にんげんなんてお構いなしににらみ合っていました。

 激しく飛び交うキビタキはカメラのファインダーに収まってくれないのでした。

のどかな別荘地

 会話をしながら歩いている探鳥会ご一行。

 誰かが質問したことにゆる支部代表が答えたのですが、その時のセリフにハッとしました。

 代表のYさんは上を指し
 「あの木の枝先の丸いのが鳥に見えるかどうかです」

 この頃の私は、森の中で鳥がうまく見つけられず、へこんでいました。

 木の枝の先の丸が鳥に見えるかどうか・・・

 ここで思いがけなくいいアドバイスをもらえたように思えました。

 見上げた頭上の木の枝先には、枯葉か鳥か、見分けの付かないようなものがたくさん付いていました。

 いつか、あれが鳥だと見分けられるように。

 新しい目標ができました。

鳥を見つけたい

3につづく。


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