キセキレイと過ごした昼休み

    １日目。

　昼休みの散歩コースにしている河原で、うまく飛べないセキレイ類を見かけました。

　草の中、茂みの中、バタバタ羽ばたいて、でもうまく飛べない。
　その様子を見て、セキレイ類のひながかえったのだなと思いました。

　２日目。

　竹藪の竹が折れて、川に横倒しになり、橋みたいになっている上に鳥がいるのを見つけました。
　驚かさないようにそっと近づいたら、キセキレイのひなが一羽、だるまのように止まっていました。

キセキレイのひな

　３日目。

　キセキレイのメスと一緒に河原を歩いているひなを見かけました。
　ひなは灰色で、石の上にいると目立ちません。
　石がゴロゴロしている中にひなを残して母鳥は飛び立ちました。

　ひなを眺めていると、急にくちばしを震わせて、羽ばたくような仕草をしました。
　さっと飛んできたのは母鳥で、ひなの口にえさを入れました。

　ごちそうをもらって、ひなはご満悦です。

　何度も何度もエサを運ぶのが見られました。

　４日目。

　ポーンという感じの軌跡を描いてひなは逃げていきました。
　親が先導して、敵から逃げることを学んでいた様子です。

　５日目。

　昼休みに用事が入って、仕方がなく夕方に訪れました。

　キセキレイが２羽、ぱっと飛び立ちました。
　親か、ひなか、見分ける間もないほどでした。

こちらの記事がコングラを受賞しました。
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