見出し画像

雨が降り出す前に 探鳥会レポート<K山編>4/4話 2024年6月

 先日、ニコ支部O分会の探鳥会に参加してきました。
 場所は戦国時代の遺構が多く残るK山周辺です。

 探鳥会ご一行は街中を歩いて最終目的地のD寺を目指しました。

 私の近くを、幼稚園勤務の園子さんが歩いていて気付いたこと。

 私があそこに鳥がいるなと思ったところを、教える前に園子さんが双眼鏡を向けるのです。
 鳥を探すのがうまくなったなと感心していました。

 園子さんが言うには
 「もう、なんでも鳥に見えちゃう!」
 ということでした。

 彼女が鳥見を始めてから半年、こんなにも伸びるのかと思いました。

 街中で見かけたのは主にツバメやスズメでした。

 O分会長が電線の鳥に気付いて双眼鏡を向けたのはムクドリでした。

 身近な鳥を楽しんで、探鳥会ご一行はD寺に着きました。
 ここでいったん休憩になりました。

 鳥の気配が多い木があるので見てみたら、桑の木にスズメがたくさん集まっていました。
 スズメは草の実を食べるイメージでしたが、どどめ(桑の実の方言)も好きらしい。

クワノキの下のスズメ

 人が戻ってきたところで鳥合わせをしました。
 鳥合わせとは探鳥会で確認した鳥を確認し合う作業です。

 「ツバメ」
 「スズメ」
 「ムクドリ」

 今回は雨の予報だったため、コースがいつもより短縮されていました。
 その分鳥も少なめでした。

 「ここで解散となりますが、駐車場まではもう少しご一緒します」

 初参加の人がいたので、駐車場まで一緒に行くと説明していました。

 探鳥会ご一行はD寺の北口へ向かいました。

 先導のSさんが
 「池を見ていきましょう」

 そこには弁天様が祀られていて、その周囲には池が広がっていました。

 Sさんが新宿の紀伊国屋書店で古い探鳥地ガイドの本を見つけたそうです。
 その本には、この池にはいろんな鳥が来ると紹介されていたそうです。

 残念ながらこの日は静かでした。

 ほとんど山道みたいな道を歩いて進みました。

 ふと園子さんが足を止めました。
 「後ろの人が来ない」

 「何か出たのかもしれませんね」
 そう言うと
 「気になる、見てみたい」

 園子さんが戻っていったので、一緒に歩いていた数名はその後を追いかけました。

 少し戻ったところに探鳥会参加者数名を見つけました。
 双眼鏡でひとつの方向を見ています。

 そっと近寄ると「そこにエナガ」と教えてくれました。

 少し離れた木にピンポン球サイズの丸いものがポンポン飛び交っていました。
 「あれがエナガ?」
 動きが速くてシルエットしか見えませんでした。

 こんな感じで寄り道をしてから駐車場に戻りました。

 もう少し鳥を見たいなぁと、少しだけ物足りなく思いました。
 でも、空は今にも降り出しそうです。

 周囲の人たちにお礼を言いあって、雨が降り出す前に、ここで解散となりました。


この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

39,023件

#私の遠征話

2,580件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?