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水鳥の見分け 探鳥会レポート<H公園編>3/3話 2023年12月

 先日、O市民向け探鳥会にスタッフとして参加しました。

 探鳥会ご一行は貯水池に着きました。
 地図だと近隣にいくつか貯水池があるようでしたが、今回見たのは下沼と上沼のふたつです。

 まずは下沼から見ていきます。

 スコープ隊が出て、それぞれが違う鳥に合わせました。
 コガモに合わせてあるスコープがあったり、ヒドリガモに合わせてあるスコープがあったり。

 参加者はいろんなスコープを覗いて、カモ類を楽しみました。

 Kさんが
 「コガモの黄色いパンツ見た?」
 こうに声をかけていました。

 スコープをもっとよく見て、鳥の特徴を知ってもらおうとしているように見えました。

 次に折り返し地点の上沼に行きました。

 水面に水鳥がたくさんいて、さっそくスコープ隊が鳥たちに焦点を合わせました。

 水面にはマガモ、キンクロハジロ、カイツブリ。
 陸にはカワウ、ダイサギ、アオサギ。

カルガモ
一番右の頭が緑なのはマガモ
オオバン
カイツブリ
ハシビロガモらしい。

 ダイサギを見て、コサギとダイサギの見分け方を質問した参加者がいました。

左がアオサギ
右側がダイサギです。

 これにはスコープ隊が答えました。
 「コサギはくちばしが黒いです」
 「アオサギと同じくらいの大きさなので、あれはダイサギでいいと思います」

 見分け方はいろいろあるのですが、この説明の仕方はわかりやすく伝えていて、良いと思いました。

 参加者が水鳥に飽きはじめた頃、探鳥会ご一行は元来た道を戻りました。
 水鳥は見分けられないと、正直あまり面白くないかもしれません。

 「あっ、チョウゲンボウがいるじゃないですか!」
 そう言って駆けだしたのはスコープ隊のSさんでした。

 パッと飛んだシルエットを見て、今日はじめて見る鳥だ!と足がそちらへ動く私。

 チョウゲンボウは電線に止まっていたのですが、すぐに飛んで行ってしまい、それっきりでした。
 参加者はぜんぜん気にしていなくて、鳥への関心の温度差をちょっと感じました。

 集合場所に着いて、鳥合わせをすることになりました。
 司会進行は分会長のKさんが努めて、鳥合わせは大学教授のOさんが行いました。

 ふだんの探鳥会で、Oさんが鳥合わせをすすめたことはありません。

 Oさんは
 「それでは私が見た鳥を読み上げていきます」
 「後で、見落とした鳥を教えてください」

 「コガモ」
 「マガモ」
 「キンクロハジロ」

 見落とした鳥の名前を挙げたのはスタッフたちでした。

 「民家の庭にキジバトがいました」
 「田んぼにセグロセキレイ」
 「さっき、電線にチョウゲンボウ」

 あれ?カイツブリの名前が出てきていないかも?
 最後にもう一回確認をするのではないかと思ってタイミングを待っていたのですが、その機会は訪れませんでした。

 Oさんも慣れない鳥合わせでテンパっていたのかもしれません。

 「全部で25種類観察できました」

 最後に記念品の野鳥カードを配布して、探鳥会は終了しました。

 この後、反省会に誘っていただいたので、郷土料理のお店に行きました。

 「途中で参加者が飽きてしまっていた」
 「他に鳥が見られる場所を探しているが、なかなか無い」
 「1月に子供向け探鳥会の依頼が来ているので予定しておいて欲しい」

 それはもう見事に次の探鳥会をより良いものにするための反省会でした。
 スタッフを務める皆様に頭が下がるようでした。

 私が初めてスタッフをした探鳥会でしたが、学ぶことが多く、とてもいい経験になりました。

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