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探鳥会レポート<M高原編>3/4話 2023年7月 はじめまして、キクイタダキ
先日、ニコ支部主催の探鳥会に参加しました。
探鳥場所はM高原です。
探鳥会ご一行は出入口からフェンスの外へ出ました。
背の高い木が続く森、岩などはすべて苔むしています。
雨が上がったばかりなので足下には水たまりがたくさんありました。
そして周囲からは鳥の鳴き声がたくさん聞こえてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1689854669608-lqr0gRMyKK.jpg?width=1200)
役員が声をかけました。
「右側に寄ってください、道を空けておいてください」
鳥を見ながら歩くので、他の人の邪魔にならないように進むことになりました。
チチッ チチッ ピピピリ ピピピピ ピルリ
詳しい人が「ルリビタキ」と言いました。
森の中なので、姿はさっぱり見えませんでした。
チチリというのはキクイタダキの声だそうですが、私には聞き取れませんでした。
チッ チッ チュリチュリ
「ミソが鳴いているじゃん」
その人は苔むした岩をさしましたが、ミソサザイの姿は分かりませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1689854799267-7KgXprsA8d.jpg?width=1200)
ジィッ ジィッ
耳を澄ませて
「ヒガラですかね」
「ヒガラの声」
探鳥会と言うより、鳥の鳴き声当てクイズみたいでした。
「そこにルリビタキの青くないオス」
そうに指した人がいましたが、私にはさっぱり居場所が分かりませんでした。
「あー、飛んじゃった」
そういう声がかかっても、私には飛んだ鳥の軌跡も見えませんでした。
(要はまったく見えてなかった)
かなりガッカリ。
代わりに写真に撮れた人のデータを見せてもらって気分を味わいました。
「キクイタダキ」
そういう声がかかりました。
見えている人たちの会話をつなぎ合わせると、キクイタダキのひながいて、親がエサを運んできたそうです。
ひなだけだったらキクイタダキだと分からないね、なんて話していました。
役員がスコープを設置して
「入りました!」
ぜんぜん鳥を見つけられないでいた私はさっそくスコープの列に並びました。
スコープの中にいたのは……枝に寄りかかるように、つぶらな瞳の灰色の毛玉。
「かわいい!」
![](https://assets.st-note.com/img/1689854548527-HMUIjd54Jg.jpg?width=1200)
場所が確認できたので、私も撮ることができました。
キクイタダキをしっかり見たのは、これが初めてでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1689854860450-7sVmLvovIq.jpg?width=1200)
キクイタダキのおとうしゃん。
![](https://assets.st-note.com/img/1689854939703-HI3UZS0HvI.jpg?width=1200)
キクイタダキのおかあしゃん。
探鳥会ご一行は細い道を一列に並んでいたのですけど、前の方の人は見える場所を探して移動し、その結果、列の後ろの方にいた人もひなの前まで出てくることができました。
みんなスコープでひなを見ることができたと思います。
ひなのそばに親が来て、エサを渡すとすぐに飛び立ってしまい、撮るのがすごく難しい鳥でした。
しばらく待ったのですが、親が来なくなりました。
役員が「これは親を警戒させちゃったかな」と言ってスコープの三脚をたたみ始めました。
探鳥会ご一行は慌ててひなのそばから離れたのでした。
その先に浅い沼があって、サンショウウオが生息していました。
知らないと大きなオタマジャクシに見えそうでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1689854606674-dJ2EHRFPNR.jpg?width=1200)
少し進んだところが広くなっていて、ここでお昼を食べることにしました。
経験者はみんなイスを持ってきていました。
雨上がりで下が濡れていたのです。
仕方がないので、しゃがんだ姿勢で持参したパンを食べました。
休憩時間でしたけど、ぜんぜん休めた気がしませんでした。
去年はサンショウウオ沼の近くでお昼を食べたそうです。
次回からは、お昼を持参するような探鳥会は、イスも持とうと思いました。
4に続く。
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