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「人新世」の資本論と「DXの思考法」読んでみた

12月に読んだ本のまとめです。

私の書を二冊読みました。私には難しく、血肉になるほど理解できたかというと疑問です。

今年も本から様々な学びを得たいと思っています!


■完璧な赤―「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語
染織を趣味としているので、コチニールの歴史の物語と知り、図書館で借りたものの、読了にほぼ一か月を費やしてしまった。それほどに何世紀にもわたる各国を巻き込む壮大な物語だった。まず布に色をつけることの大変さから解き明かされ、イギリスやフランスの王の国家経営の話になり、そこでいろいろ調べて当時の複雑な王家の有様に頭がいっぱいに。血まみれメアリーやら旦那様の死後に棺とともに旅に出た方やらもうすごすぎて・・・。そしてコチニールが虫とわかるまでのいきさつや現地に潜り込む大冒険やら色って本当にすごいものだったのだ!
読了日:12月04日 著者:エイミー・B グリーンフィールド


■人新世の「資本論」 (集英社新書)
やっと読了。難しかった!でも、私も昨今のSDGsの盛り上がりにはかなり違和感を覚えていたので、その偽善性をぶった切った冒頭部分は壮快であった。資本論をどう読むかは専門家にお任せするとして、脱成長コミュニズムの思想の根拠はなんとなくわかった。そして気候変動の深刻さもあまり認識していなかったので、本書を読むことで脱炭素の世界的潮流がやっと自分ごとになった気がする。3.5パーセントの人間が本気になれば世界は変わるというが、本書を読んだ人口は日本の何%なんだろうか。私は3.5パーセントに入る覚悟があるのか。
読了日:12月11日 著者:斎藤 幸平


■DXの思考法 日本経済復活への最強戦略
うー、わからない。後書きで、本書を読んで理解できない人はもうこらからの時代は無理!とあったけれど、もう私は無理なのだ。興味を持てたのは、具体と抽象の往還のあたりと本屋にない本を探す、のあたりだ。だが、誰も見つけていないその発想を出すことは並大抵ではない。とにかく、もう私はついていけません!
読了日:12月24日 著者:西山 圭太


■50代からは3年単位で生きなさい (KAWADE夢新書)
今の私のモヤモヤを解決する本だった。2021年の終わりに今年ベストの本を読むことができた。「自尊」「承認」欲求を捨てることが今の自分には本当に大切だと理解でした。死の状態が魂にとっては普通?であって、今こうして生きていることが奇跡だということも腑に落ちる。毎日散歩をして、この呼吸、この美しい自然を奇跡と思って味わっていきたい。早速、3年単位の目標も手帳に書いてみた。活かされている使命、天命に従って生きる感覚を鍛えていこう。
読了日:12月31日 著者:諸富祥彦



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