恋人たちに恋をして。

画像1 車で通り過ぎるたび、この2本の木が気になっていた。まるで恋人たちのように寄り添っている。いつか、撮りたいと思っていた。私はいつしかこの恋人たちに恋をしていた。
画像2 ある日、思い切って車を止めた。迷惑にならないように車を止め僕は歩いた。この木の目の前で来ると、思ったよりも木は大きく、そして美しかった。
画像3 色のない風景はどうしてこんなにも美しいのだろうか。でも、そんなことはどうでもいいような気がしてきた。心が美しいと思えばそれでいいんだ。
画像4 こんな場所で淋しくないのだろうかと思った。淋しいという字が、まるでこの木々のようで泣いてるみたいだ。そうか、だからこの木は寄り添っているのか。
画像5 思い切って撮ってよかった。それにしても写真は何を写すのだろう。それよりも何を伝えるのだろう。この目に、そして、この心に。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一