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大学生が就労支援に通おうとしたら


■大学3年生の頃

大学3年生の後期、勉強が手につかなくなった。

恋愛がうまくいってなくて、就活しなくちゃいけなくて、勉強もあって、インターンもあって、気付いたら頭が何も追い付かなくなって、全部、全部できなくなった。

後期の単位は半分以上落とした。ひとまずこのままじゃ勉強できそうにないので来年は一旦休学しようと決意。インターンも謝罪して取りやめ。

もう何も手につかず、一日7~8時間窓辺で寝ながらずっと空を見上げてぼ〜っとしてた。それを2ヶ月間くらい続けた。

もう普通の学生生活はムリや〜と思ったので、色々検索してたら就労移行支援というものがあることを知った。

■初めて就労支援に行ってみる

まずは近くにある就労移行支援に行ってみた。 

入って早々、大勢に振り返られて「こんにちは!」と挨拶された。正直「(訓練されてるみたいで)怖い。。」と思った。

担当の人から事業所の話を聞いていても、どうも事業所の雰囲気が気になってしまう。あんな訓練させられるようなとこには入りたくないな〜というのが正直な思いだった。

それにこの時は病名を知らされていなかったから、「そもそも私病気じゃないのになんでこんなとこ通わないといけないんだ?意味わからん」と思って、結局この時は通うことをやめた。一生行かんと思った。

■休学中の頃

休学して色んなところでフルタイムで働き始めた。

熱海でホテルの派遣をしてた11月頃、慣れない中抜けの仕事で生活バランスを崩して、朝起きれなくなった。仕事には行きたいと思うのに、体が布団から動かなくて、本当に困った。欠勤と遅刻が一気に増えた。

結局そのまま退職し、実家に戻った。2ヶ月間くらいうつ状態が続いて、この時はほぼ寝てた。

何もできないけど頑張って太陽だけは浴びようと思って、日の当たる窓際に行ってずっと寝てることで精一杯だった。

■2度目の就労支援

2ヶ月経って少し動けるようになって、アルバイトに応募。ただ働き始めたらまだ接客する体力がなくて、3日で退職。

うつにバイトはハードルが高くて、その中間段階になるものとして、就労支援を検討し始めた。

見つけたのは以前とは違う地域の就労支援B型。フラワーアレジメントの作業があったり、事業所もすごくオシャレで、福祉施設には見えないところに惹かれた。

何度か体験して、いざ入所しようと思い、市役所に受給者証をもらいにいった。

すると市の担当者から言われたのは「学生と就労支援の両立は難しいですね」という言葉だった。受給者証は発行してもらえなかった。

泣く泣く就労支援先に行って「通えない」ことを伝えると、「それならボランティアでここに来ないか」と言ってもらえて、ボランティアとして通い始めることができた。

■私が感じたこと

私はありがたいことにボランティアとして就労支援施設に通わせてもらえることになったが、基本的に大学4年生で、市役所の人が通っても良いと許可してくれない限り、学生は就労支援には通うのは難しい。

社会人で病気で働くことができなくなったら就労支援施設に通うという手段があるのに、なんで病気になった学生には生活手段を取り戻すための手段がないんだろう、と何度も考えた。

学生も就労支援施設に通えるようになれば良いのに、と思った。就労支援施設は働くためだけじゃなくて、社会復帰のための手段になれると思う。

もっと病気を持つ大学生の選べる手段が増えますように。

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